シラバス情報

授業科目名
装置実習Ⅳ
(英語名)
装置実習Ⅳ
科目区分
部門共通特別科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HS9995MCA5
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実習 (Practical Training)
開講時期
2024年度前期
担当教員
宮澤 淳夫、八田 公平、西野 有里
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標9
オフィスアワー・場所
随時・研究2期棟 S301室(宮澤)
随時・研究棟 516室(八田)
連絡先
履修の手引きを参照
ユニバーサルパスポートのクラスプロファイルから連絡

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
サイエンスにおける調査・研究の基本は、対象を正しく見て、知ることです。ヒトの肉眼では観察が難しい小さな試料の観察において、顕微鏡観察は基盤的な研究手法となります。一般に顕微鏡観察には、光学顕微鏡法と電子顕微鏡法の2つの手法があります。本授業では、電子顕微鏡および光学顕微鏡(共焦点レーザースキャン顕微鏡)などの各種イメージング関連装置の構成・性能などの基本的な知識と、これらの装置を用いた研究に関する専門的な講義、および標準的な試料を用いて実践的な顕微鏡観察の技術指導を行います。
【到達目標】
1. 顕微鏡法における最新の技術開発と研究手法について説明できる。
2. 研究遂行に必要とされる顕微鏡法を用いたイメージング技術を実施できる。
2. 実務経験のある教員による講義により、企業等の研究所における顕微鏡法の使用を提案できる。
授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】分子イメージング実習
【キーワード】電子顕微鏡、共焦点レーザースキャン顕微鏡
講義内容・授業計画
【講義内容】
装置実習Ⅳ(顕微イメージング実習)は、電子顕微鏡法と光学顕微鏡法の2つの実習から構成されています。
各実習は1週間(月から金までの5日間、2〜4時限)ずつ行われ、両方で2週間の実習となります。
【授業計画】
<電子顕微鏡法実習>
1.電子顕微鏡法に関する専門的な講義
2.電子顕微鏡観察のための試料調製法
3.電子顕微鏡観察(透過電子顕微鏡)
4.電子顕微鏡観察(走査電子顕微鏡)
5.画像処理による三次元再構成法
<光学顕微鏡法実習>
1.様々な性質を持つ蛍光タンパク質・光受容チャネル等に関する講義
2.共焦点レーザースキャン顕微鏡等を用いた蛍光観察
3.四次元イメージング法
4.光転換実習
5.光遺伝学実習

※授業(実習)では、通常、パソコンは利用しない。ただし状況によっては、オンライン授業またはオンデマンド授業となる可能性もあるが、その場合は教員から連絡する。

【生成AIの利用について】
この授業(実習)においては生成AIの利用を予定していない。レポートは学生本人が手書きで作成することを前提としているため、生成系AIのみを用いて作成したレポートを提出することはできない。もし、提出したことが判明した場合は、単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。
教科書
実習開始時に配布します。
参考文献
<電子顕微鏡法実習>
(1)「新 電顕入門ガイドブック」改訂第3版、日本顕微鏡学会・電子顕微鏡技術認定委員会 編、国際文献社、ISBN 978-4-910603-05-6(生協等で購入)
(2)「よくわかる生物電子顕微鏡技術」、臼倉治郎 著、共立出版、ISBN 978-4-320-05671-8(生協等で購入)
(3)「新・走査電子顕微鏡」、日本顕微鏡学会関東支部 編、共立出版、ISBN 978-4-320-03473-0(生協等で購入)
<光学顕微鏡法実習>
(1)「ビデオ顕微鏡」、Shinya Inoue・Kenneth R. Spring 著、寺川 進・市江更治・渡辺 昭 訳、共立出版、ISBN 4-320-05577-2(生協等で購入)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】実習内容について配布したテキストの該当部分を事前読み込み(30h)。
【復習】実習結果のまとめとレポート作成(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
ゲスト講師を交えたディスカッションと質疑応答を行うと共に、顕微鏡の観察結果について学生同士で考察を行います。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
2つの実習を受講し、両方の実習のレポートを提出した者に単位を与える。講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。
【成績評価の方法】
実習の受講態度として積極的な質疑応答とディスカッションへの参加(20%)、およびレポートの内容(80%)により総合的に評価します。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、それぞれにコメントを付して返却します。
履修上の注意・履修要件
・実習のスケジュールは、履修登録後に日程調整した後に連絡します(これまで、7月下旬から8月上旬の2週間で実施)。
・電子顕微鏡法についての基礎的な理解を深めるために『分子細胞構造学』を履修することが望ましい。
・「講義内容・授業計画」に記載した実習内容のテキストの該当部分や、関連する事項の参考文献などについて、十分な予習・復習をして実習に出席すること。
実践的教育
電子顕微鏡観察用の試料作製装置メーカー、ならびに電子顕微鏡画像の解析ソフトウエアの開発メーカーにおいて実務経験のある教員が、国内外でのアプリケーション指導において得た経験を活かし、大学や研究機関、企業等の研究所における電子顕微鏡法の実用例を基にした教育を行います。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。