シラバス情報

授業科目名
地域システム概論
(英語名)
Introduction to Regional Systems
科目区分
基盤科目
対象学生
地域資源マネジメント研究科
学年
1年
ナンバリングコード
TGRMR5MCA7
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
矢ケ﨑 太洋、佐川 志朗、山室 敦嗣、中井 淳史、川村 教一
所属
地域資源マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標14/目標15
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先
学務課に問い合わせ



対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
3◎/1〇/6〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
地域は、ジオ(大地)・エコ(生物・生態)・ソシオ(人・社会)がそれぞれサブシステムとして、相互に関係しながらシステムとして成り立っている。地域社会は地域の地形地質や生物多様性との関連の中で成立することを理解することが講義の目的である。
多様な主体がからみあう地域社会を大地・生態・人の相互作用の場と捉え、大地・生態・人のダイナミックな関係性を地球誕生から現代まで時空スケールの変化を追って理解し、地域資源マネジメントを学ぶ入口として必要な、地域の概念とその歴史的発展の関係性を理解し、他者に説明できることを到達目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
ジオ・エコ・ソシオの関係性、地域システム、地域資源​
講義内容・授業計画
​​地形地質は地球が誕生した46億年の歴史の上に成り立ち、多様な大地を形成し、その大地で生物は進化し、それぞれの地域に独特な生態系が築かれている。人は、このような地域環境や生態系に即してその地に特有のさまざまな風土や文化を生み出し、歴史を刻んできた。
それぞれの地域に生きる人々の誇りをともなったこうした文化は、現代社会のグローバル化の波を受けて画一化し、その特色が失われつつあるが、それを取り戻すためには、まず地域の成り立ちの仕組みを構造的に理解する必要がある。ジオ・エコ・ソシオの各分野から多様性と関連性について概観し、地域のシステムを地域資源との関係性において講義する。各回の講義では、時間軸に沿ってマクロ的な視点から理論を講義し、さらにミクロ的な地域での実例について講義する。
1.地域システムとは(川村)
2.地球圏、生物圏、人間圏とその成り立ち(川村)
3.地域固有の生物の出現(佐川)
4.自然環境と文明の形成(中井)
5.地域の自然環境と社会の成り立ち(山室)
6.地域の自然環境と地域環境の成り立ち(矢ケ﨑)
7.地域の地形地質環境と社会-自然資源と災害(川村)
8.地域における大地と生物の関係(佐川)
9.地域生態系の保全(佐川)
10.自然環境と人間:食糧資源の人類史(中井)
11.自然環境と宗教文化(中井)
12.地域環境の解読(矢ケ﨑)
13.地域環境の活用(矢ケ﨑)
14.自律的な地域社会マネジメントの醸成(山室)
15.まとめ:地域資源からみた地域システム(全員)
※パソコンの利用:第15回の学生による発表で使用する。
※生成系AIを利用する場合、教員の許可を取ること​

教科書
授業中にその都度指示する
参考文献
必要に応じて資料を配布する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各講義のテーマの予習(21h)+最終発表(第15回)の準備(16h)
【復習】各講義の復習(21h)+最終発表の復習(2h)​​

アクティブ・ラーニングの内容
第15回では学生の発表内容についてディスカッションを実施する。
成績評価の基準・方法
​​成績評価の基準
地域システムの概念を理解し、地域資源との関連性からその仕組みについて論理的に思考できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)により成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
発表内容およびレポートで80%を基準として、受講態度(授業中の議論への参与等)を含めて総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
第15回で実施する発表におけるディスカッションを通じて、課題に関するフィードバックを実施する。
履修上の注意・履修要件
当授業は、原則すべての授業を対面で実施する予定だが、教員の都合によりオンライン授業に切り替える可能性があり、自宅等でオンライン授業の受講を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末やインターネット環境)が必要となる場合がある。なお、授業方式の変更の際は事前に連絡する。
実践的教育
該当しない。
備考
​本講義は担当教員の専門分野である地球科学、生態学、地域歴史学、地域社会学、地域計画学・地理学の視点から地域システムの概要を解説することに主眼がおかれる。詳細は、地域資源マネジメント研究科HP(https://www.u-hyogo.ac.jp/rrm/academic_staff/)を参照のこと。​
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。