シラバス情報

授業科目名
野生復帰概論
(英語名)
Introduction to Reintroduction
科目区分
基盤科目
対象学生
地域資源マネジメント研究科
学年
1年
ナンバリングコード
TGRMR5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
布野 隆之
所属
地域資源マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標15
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先
学務課に問い合わせ

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/3〇/6〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】地域資源マネジメントの実践例であり、分野統合の実例である野生復帰の概要を理解することを目的とする。
【到達目標】コウノトリをはじめとする希少動物の野生復帰の事例を学ぶことで、その基礎的な概念と実行にあたっての諸課題を理解し、解決・実践方法を具体的に説明できることを到達目標とする。
野生復帰事業は生物学的、生態学的知見のみならず、その地の生態系を形成する地形・地質学的知見や地域の歴史の知識、さらには社会学的知見に基づく地域住民・行政・産業界への普及・教育活動を伴う合意形成が必要不可欠である。
授業のサブタイトル・キーワード
再導入個体群の保護・保全、生息地の再生・創出、地域資源の管理・活用
講義内容・授業計画
【講義内容】
 希少動物の保全の最終的な方法としての「導入」による野生復帰の取り組みについて、その概念、事例および課題を紹介し、仮想種の野生復帰計画を立案させる。
【授業計画】
1.希少鳥類の保全と野生復帰
2.野生復帰計画の考え方と進め方〜自然科学と実践〜
3.野生復帰計画の考え方と進め方〜社会科学と実践〜
4.生息域内保全と生息域外保全
5.飼育個体群の形成・維持・管理
6.野外個体群の救護と検疫
7.生物多様性保全と一方策としての野生復帰〜栄養カスケード〜
8.生物多様性保全の一方策としての野生復帰〜間接効果と行動的反応〜
9.生息域内保全の理論と実践
10.地域再生と自然再生
11.野生復帰の成功事例〜アラビアオリックスの再導入〜
12.野生復帰計画
13.仮想種の野生復帰計画の立案
14.野生復帰のマネジメント
15.まとめ
※パソコンの利用:12〜15の講義で使用する
※生成系AIの利用: 使用不可
教科書
プリント資料を配布予定。
参考文献
適宜指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】文献や関連資料等による事前学習(2時間×15回)
【復習】レポートや演習問題等による事後学習(2時間×15回)
アクティブ・ラーニングの内容
14回目の講義において、履修内容を踏まえた野生復帰計画の立案を行い、履修者全員で議論する。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

野生動物の保全・管理とその方法について理解し、希少動物の野生復帰計画を立案できる者にについては、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】

レポート(50%)と講義ごとの小テスト(30%)を基準として、受講態度(積極的な質問等)(20%)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
演習課題およびレポートにコメントを記入し、返却する。
履修上の注意・履修要件

当授業の理解を深めるために世界と日本の絶滅のおそれのある種(レッドリスト)の知識を持ち、休日などを利用して日本の動物の野生復帰や保全の現場を見分してみること。



実践的教育
該当しない。
備考
担当教員はコウノトリの野生復帰に直接携わっている。
本講義は担当教員の専門分野である動物生態学・鳥類生態学をはじめとする複数の関連分野から野生復帰の概要を解説することに主眼がおかれる。詳細は教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo/)を参照のこと。

英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。