シラバス情報

授業科目名
社会文化資源論
(英語名)
Social and Cultural Resources
科目区分
専門科目
対象学生
地域資源マネジメント研究科
学年
1年
ナンバリングコード
TGRMR5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
中井 淳史
所属
地域資源マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先
学務課に問い合わせ

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】遠い過去から現在まで脈々と続く営みのなかで、ヒトがのこしてきたさまざまなモノを、わたしたちの社会は文化財、あるいは歴史文化遺産と名づけて保護している。しかし、これらを地域の社会文化資源としてとらえる時、単なる「保護」ではなく、積極的に「活かす」視点が求められる。この視点を涵養することを目的とする。

【到達目標】文化財と歴史文化遺産の構想の相違や、それらを地域社会のなかで活かす方法や問題点に関する理解のうえにたって、地域社会の現実的な問題について自分なりの解決策を提案できるようになることを到達目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
社会文化資源 文化財保護制度 日本 イギリス ドイツ 日本遺産 自然公園制度
講義内容・授業計画

文化財保護の歴史を通じて、社会文化資源の全体像をまず理解したうえで、山陰海岸ジオパークなど身近な地域の実例から活用の現状や問題点を学び、社会文化資源をマネジメントするための基本的な姿勢について理解や関心を深める。


1.社会文化資源論の前提:古きモノをなぜのこすのか

2.社会文化資源論の構想(1):事物の価値形成

3.社会文化資源論の構想(2):事物の価値と社会文化資源

4.文化財保護の歴史(1):イギリス−ナショナルトラスト

5.文化財保護の歴史(2):ドイツ−郷土保護運動

6.文化財保護の歴史(4):日本−「文化財」前史(近世以前)

7.文化財保護の歴史(5):日本−殖産興業と「文化財」(近代)

8.文化財保護の歴史(6):日本−古社寺保存(近代)

9.文化財保護の歴史(7):日本−史蹟名勝天然紀念物の保存(近代)

10.文化財保護の歴史(8):日本−文化財保護法(戦後)

11.文化財から社会文化「資源」へ(1):文化財保護の将来と「活用」の視点

12.文化財から社会文化「資源」へ(2):日本遺産制度を考える

13.地質・生物資源の保護:国立公園制度の形成とツーリズム

14.生活と社会文化資源の共存 故郷・景観・記憶

15.まとめ:社会文化資源をマネジメントする


※パソコンの利用:なし
※生成系AIを利用する場合、教員の許可を得ること
教科書
授業内で適宜指示する。
参考文献
プリント資料などを適宜配布、また基本文献を授業内で指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】 講義内容の見直し(20h)、授業中に紹介・指示された準備的な参考文献等の読み込み(10h)
【復習】 授業中に紹介・指示された発展的な参考文献等の読み込み(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

 「文化財」のなりたちや抱える現代的問題について理解し、地域社会にねむる資源として、地域の歴史文化遺産を適切にとりあげ、考察・評価できる者については、講義目的や到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を授与する。


【成績評価の方法】
 期末のレポート(80%)を基準として、受講態度(20%)も含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
期末レポートについては添削のうえ返却する。
履修上の注意・履修要件
基盤科目「地域歴史文化学概論」を既修していることが望ましい。

実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は主に歴史考古学的立場から、地域の歴史文化の研究を行っている。詳細は教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。