シラバス情報

授業科目名
分子生物学とバイオテクノロジー
(英語名)
Molecular biol. and Biotechnology
科目区分
全学共通科目
-
対象学生
環境人間学部/工学部/理学部
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
山内 大輔
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標2/目標3
オフィスアワー・場所
木曜日午後4時〜午後6時
姫路工学キャンパスC451
(メールによる事前連絡が望ましい)
連絡先
dyamauch@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1◎/4-1◎/4-2◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】分子生物学とそれより発展したバイオテクノロジーについて講義を行う。また、その技術発展により生じた社会問題等についても解説する。これらの授業を通じて分子生物学の基礎を学ぶことで、将来学ぶ生物学関連学問の専門知識への足掛かりとする。加えて、バイオテクノロジーがもたらす様々な問題点にも関心を持つことで、その問題解決への思考力を養い、自分の意見を述べることができるようにすることである。本授業では、遺伝子組換え作物について取り扱うが、その栽培により食糧不足や栄養不足への克服や健康増進への試みなども解説する。
【到達目標】分子生物学の基礎を理解し、その学問の発展によるバイオテクノロジーがもたらした恩恵や問題点等の現状を理解して、バイオテクノロジーの及ぼす社会問題解決のための思考能力を身につけて、自分の考えを持つことができるようになることである。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:遺伝子組換え作物とは何かを理解するための分子生物学
キーワード:分子生物学、バイオテクノロジー、遺伝子組換え作物、再生医療、遺伝子治療、社会問題
講義内容・授業計画
【講義内容】近年、生命現象を物理化学的に解明しようとする分子生物学が急速に発展した。その恩恵により医薬品の開発などが進んだが、その一方で認可されていない遺伝子組換え食品などが出まわるようになり社会問題となった。このような問題を説明できるような知識を修得するため、前半部分(2〜9)では分子生物学の基礎を講義する。それらの講義の内容確認のために中間のまとめを行う。後半部分(11〜14)では遺伝子組換え作物やヒトゲノム計画・遺伝子治療などについて講義し、それらによって生じた社会問題についても紹介する。さらに、発生生物学の発展にともない作り出されたES細胞やiPS細胞がの技術を利用した再生医療やヒトゲノム計画によってもたらされた遺伝情報を活用した医療も新聞紙上で話題となっているので、紹介する。
【授業計画】
1.はじめに             
2.細胞(資料配布)
3.遺伝学の基礎(テキスト第8章、第9章)      
4.遺伝子の構造(テキスト第10章)
5.遺伝子発現(テキスト第11章、第13章)       
6.遺伝子産物(資料配布)
7.分子生物学の手法         
8.植物組織培養(資料配布)
9.遺伝子導入(資料配布)            
10.中間のまとめ       
11.遺伝子組換え作物(資料配布)
12.バイオテクノロジーと社会問題(資料配布)
13.クローン動物と再生医療(資料配布)
14.ヒトゲノム計画と遺伝子治療(テキスト第12章)
15. おわりに
定期試験

生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
「カラー図解アメリカ版新・大学生物学の教科書第2巻分子遺伝学」(講談社)
参考文献
「カラー図解アメリカ版新・大学生物学の教科書第3巻分子生物学」(講談社)、大石正道著「遺伝子組み換えとクローン」(ナツメ社)。図書館に所蔵。
「植物バイオテクノロジーでめざすSDGsー変わる私たちの食と薬」(化学同人)。図書館に無い。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(28h)
【復習】レポート作成(4h)講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(28h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
分子生物学の基礎を理解して、バイオテクノロジーの発展がもたらした諸問題についても意見を述べることができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じてS(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C (60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポート・小テスト45%、定期試験55%を基準として、受講態度(積極的な質問や意見等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則次の講義内で解説する。
レポートは、それぞれにコメントを付して返す。
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。

履修上の注意・履修要件
私語厳禁
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。