シラバス情報

授業科目名
環境問題と国際協力
(英語名)
International cooperation for theenvironment
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
増原 直樹
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標13/目標14/目標15
オフィスアワー・場所
(随時・教員研究室@環境人間学部E-114)
連絡先
メール: nmasuhara@shse.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
3-2◎/1-1〇/1-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
本講義では、自然科学的な視点と社会科学的な視点の両側面から、地球環境問題を取り上げる。具体的には、地球環境問題の特徴、影響に関する自然科学的な知見、将来予測の見方について、基礎的な知識を得るとともに、環境問題の歴史を多国間条約や法律、国際機関設立等の社会・制度的な対応も含めて学ぶことを講義の目的とする。その到達目標は、1)地球環境問題に関する最新の知識を体系的に理解し、説明できるようになること、2)持続可能な社会づくりに向けた基礎的な解決策を思考し,説明できるようになることである。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:地球環境、公害問題、国際条約・議定書

講義内容・授業計画
本講義では、はじめに地球環境問題の現状について時空間的に幅広い範囲で把握した後、次に気候変動、オゾン層破壊、酸性雨、生物多様性保全等の諸問題について、各問題の原因・要因を考察するとともに、国際的な対策について基礎的な知識を習得する。なお、授業内容に応じて、オンライン授業に代える回がある。詳細はその都度、授業中に説明する。

(授業計画)
1.イントロ:地球環境問題の現状と原因(Planetary boundaries)
2.環境問題の歴史(その1、日本における公害問題)
3.環境問題の歴史(その2、世界における公害問題)
4.気候変動(その1、地球温暖化の原因と影響)
5.気候変動(その2、2種類の気候変動対策:緩和と適応)
6.気候変動(その3、気候変動条約と京都議定書、パリ協定)
7.オゾン層破壊(その1、オゾン層破壊物質と温室効果)
8.オゾン層破壊(その2、オゾン層破壊物質の規制、条約)
9.酸性雨(その1、私たちのくらしと酸性雨の原因)
10.酸性雨(その2、各国の取組みと国際条約)
11.海洋汚染・酸性化・プラスチック問題
12.水利用と汚染(水利用をめぐる環境問題、対応策)
13.生物多様性保全(その1、生物多様性の種類と現状)
14.生物多様性保全(その2、生物多様性条約と名古屋議定書、愛知目標)
15.まとめ(国連機関と条約・議定書、私たちの生活・経済活動と資源)
 定期試験
※生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
ユニバーサル・パスポートにて、授業2日前を目途にスライド資料を配付する。
紙では配布しないため、各自で必要に応じ画面表示、プリントアウト等で対応すること。
※資料内容は板書で補完されるので、各自でノートを準備するか、資料に書き込めるよう工夫すること。
参考文献
必要に応じて、講義中に指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に先立って提示されるスライド資料を事前読み込み(30h)
【復習】小レポート作成(5回程度、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにスライド資料、板書ノートを読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
・受講生自身が関心を持つ環境問題を特定するとともに、日本の公害問題の根本的な原因について考察する。
成績評価の基準・方法
(成績評価の基準)
授業で取り上げる地球環境問題について、特に問題の原因や影響に関する自然科学的な知見の基礎を理解し、各問題に対する国際社会の制度的・実践的な対応策について、論理的に考察・論述できる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載した能力(知識、理解力、思考力等)の到達度に応じて、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
(成績評価の方法)
定期試験の結果を基本(概ね80%)として、小レポート提出状況及び受講態度(積極的な質問等。概ね20%)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
小レポートについては、優れた内容や特徴的なものを講義の中で紹介しながら講評する。
定期試験については、授業評価アンケートの教員コメント欄に平均点や試験結果に関するコメントもあわせて記載する。

履修上の注意・履修要件
・当授業は、対面授業と自宅等でのオンライン授業を併用する予定です。したがって、自宅等でオンライン授業の受講を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末やWi-Fi環境)が必要となります。最終的な授業方法は履修登録後に決定・連絡します。
・本科目は、共通教養科目の「自然」に区分されているが、講義内容は自然と社会の双方にまたがるものなので、履修選択に当たっては注意すること。
※期末試験も、いわゆる文系と理系分野の融合した問題とする予定。

実践的教育
海外フィールドにおける研究経験を持つ教員が、様々な国や分野における地球環境問題の実態について講義することから、実践的教育に該当する(授業計画中の下線部)。
備考
担当教員の専門は環境政策である。教員の経歴、研究業績等の詳細は教員研究者データベースHP(https://shse-maga.com/teacher/427)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。