教員名 : 元田 與市
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授業科目名
国文学(演劇)
(英語名)
Japanese Literature(drama)
科目区分
全学共通科目
ー
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
元田 與市
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
教室
連絡先
taormina@ares.eonet.ne.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
ー
全学DP
1-1◎/1-2◎
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】
江戸時代に創られた傑作心中浄瑠璃『曾根崎心中』を探究します. 【到達目標】 主人公はなぜ死なねばならなかったのか? 観客はなぜ感動につつまれたのか? 男女の死のドラマを圧倒的な筆力で描ききった演劇の魅力とその本質を説明できるようにするのが目標です. 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:ゼロから学ぶ国文学
キーワード:曾根崎心中,人形浄瑠璃,心中,遊女,遊廓,近松門左衛門,江戸時代 講義内容・授業計画
【講義内容】江戸時代が生んだ女性ドラマの魅力—— おまえさんをひとりで死なせない!
本講義では古典文法も古典の知識もいっさい必要ありません.高校までの国語・古典の授業とはまったくことなる,文学作品そのもののおもしろさやスゴさを味わってもらいます. テキストをもちいて内容を詳細に解説し,演劇本来の魅力と価値を提示します.授業は作品が実際の浄瑠璃(文楽)でどのように劇化され,どう演じられているかを映像で確認しながら進めます.日本を代表する伝統芸能の至宝であり,世界遺産にも認められた人形浄瑠璃のひとつの頂点をきわめた傑作をとおして日本文化の精髄にふれます. 【授業計画】 1. 導入 2. 概説(1)元禄という時代(経済・政治)の諸相 3. 概説(2)遊女と遊廓(遊里) 4. 概説(3)心中(相対死)の流行と心中浄瑠璃 5. 本文講読ー生玉神社の場:徳兵衛・お初の登場 6. 本文講読ー生玉神社の場:九平次の登場・退場 7. 本文講読ー生玉神社の場:徳兵衛・お初の退場 8. 本文講読—天満屋の場:徳兵衛の登場 9. 本文講読—天満屋の場:九平次の登場・退場 10. 本文講読—天満屋の場:心中合意と天満屋脱出 11. 本文講読—心中道行:曾根崎の森へ 12. 本文講読—心中道行:心中決行 13. 悲劇の定義 14. 近松の芸能論『難波土産』 15. まとめ 教科書
松平 進『新注絵入 曾根崎心中』和泉書院(購入方法は授業中とユニバーサルパスポートを通じて指示します).関連資料(電子データ)もユニバーサルパスポートを通じて配付します.
参考文献
・新編日本古典文学全集74・75・76『近松門左衛門集 一・二・三』小学館
・元田與市『日本的エロティシズムの眺望—視覚と触感の誘惑』鳥影社 いずれも大学の学術情報館に蔵書があります. 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】理系の学生が大多数の履修者構成から,予習は想定していません.もちろん,興味のある方は原文を読みこんでおいてください(20h).ただ,復習さえすれば教育上じゅうぶんであり,毎回の講義であらたな知見を得るよろこびこそ,授業を魅力的にすると考えています.
【復習】講義で得た発見や疑問などをユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」に書き込む(15回,15h).また,講義内容の理解を深め定着させるために,授業の板書や口頭説明をみずから書き写した「講義ノート」およびテキスト・配付資料を読み直す(15h) アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
「講義目的及び到達目標」にかかげた知識を身につけ,その内容について説明できる能力(知識,思考力,表現力など)に応じてSからCまでの成績を与えます. 【成績評価の方法】 毎回のリアクションペーパー(ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」への書込み)15%,期末レポート85%を基準にし,受講態度をふくめて総合的に評価します.なお,4回以上欠席すると単位は出せません(欠席の場合,事前か事後に連絡が必須.病気や公欠などやむをえない事由による場合は配慮します). 課題・試験結果の開示方法
●毎回,ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」にあらたな発見や感想や疑問など記してもらい,次回の講義内で個人情報は保護しながら紹介し,また講義に資する質問には適切な回答を提示します.
●最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使い,全体的な講評および成績不良の学生には個別に問題点を指摘します. 履修上の注意・履修要件
●授業に出席し,講義内容を理解するよう努めましょう.講義内の口頭での説明や解説が重要です.各自で作成した「講義ノート」とテキスト,および配付資料をもちいて,しっかり復習してください(予習はもとめません).
●また,授業内容を一方的に受け入れるのではなく,自分の頭でじっくり考える習慣を身につけましょう.なお,古典文法の知識は必要ありません. 実践的教育
該当しない
備考
担当教員は表現体(芸術作品・創造物)を社会的・文化的観点から研究しています.くわしくは教員のホームページ https://www.eonet.ne.jp/~shumann/をご覧ください.
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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