教員名 : 元田 與市
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授業科目名
国文学(小説)
(英語名)
Japanese Literature(novel)
科目区分
全学共通科目
ー
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
元田 與市
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/該当なし
オフィスアワー・場所
教室
連絡先
taormina@ares.eonet.ne.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
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研究科DP
ー
全学DP
1-1◎/1-2◎
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】
江戸時代最高の翻案怪異小説『雨月物語』の世界に分けいります.現代小説では不可能な技巧を駆使して,読者を不安におとしいれる心理サスペンスの醍醐味を味わってもらいます. 【到達目標】 江戸中期(18世紀)に活躍した学者で作家の上田秋成が日本や中国の文学や神話,伝説,伝承,説話,演劇などさまざまな素材を駆使して創りあげた再創造(脱構築)作品『雨月物語』の本質を説明できるようにするのが目標です. 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:ゼロから学ぶ国文学
キーワード:雨月物語,怪異小説,翻案脱,構築,重層表現,上田秋成,国学 講義内容・授業計画
【講義内容】江戸時代の心理サスペンス——人と死者と妖怪がまじわる異形の世界
本講義では,古典文法も古典の知識もいっさい必要ありません.高校までの国語・古典の授業とはまったくことなる,文学作品そのもののおもしろさやスゴさを味わってもらいます. 上田秋成は文学作品や芸術作品にかぎらず,過去や同時代につくられたさまざまな表現体(テクスト:創造物)を解体したうえでそれらを素材とし,言葉の多義性を駆使しながら,綿密な意図のもとに脱構築をおこなった希代の表現者です.日本・中国の文学や学問,文化,歴史などが『雨月物語』のなかにどのようにとりいれられ,どのような命が吹きこまれることになったか,表現手法ともども作品の実態を追求します. 【授業計画】 1.導入 2.概説—江戸時代の小説 3.上田秋成の生きた時代 4.怪異小説の流行 5-13. 『雨月物語』および各編の解説と講読(講義時間の制約上,数話を精読します) 5.白峯 6.菊花の約 7.浅茅が宿 8.夢応の鯉魚 9.仏法僧 10.吉備津の釜 11.蛇性の婬 12.青頭巾 13.貧福論 14. 『雨月物語』の方法 15.まとめ 教科書
森田喜郎『校註 雨月物語』笠間書院(購入方法は授業中とユニバーサルパスポートを通じて指示します).関連資料(電子データ)もユニバーサルパスポートを通じて配付します.
参考文献
・新編日本古典文学全集48『英草紙 西山物語 雨月物語 春雨物語』小学館
・元田與市『雨月物語の探求』翰林書房 ・元田與市『秋成綺想 十八世紀知識人の浪漫と現実』双文社出版 ・元田與市『日本的エロティシズムの眺望—視覚と触感の誘惑』鳥影社 いずれも学術情報館に蔵書があります. 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】理系の学生が大多数の履修者構成から,予習は想定していません.もちろん,興味のある方は原文を読みこんでおいてください(20h).ただ,復習さえすれば教育上じゅうぶんであり,毎回の講義であらたな知見を得るよろこびこそ,授業を魅力的にすると考えています.
【復習】講義で得た発見や疑問などをユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」に書き込む(15回,15h).また,講義内容の理解を深め定着させるために,授業の板書や口頭説明をみずから書き写した講義ノートおよびテキスト・配付資料を読み直す(15h) アクティブ・ラーニングの内容
該当しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
「講義目的及び到達目標」にかかげた知識を身につけ,その内容について説明できる能力(知識,思考力,表現力など)に応じてSからCまでの成績を与えます. 【成績評価の方法】 毎回のリアクションペーパー(ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」への書込み)15%,期末レポート85%を基準にし,受講態度をふくめて総合的に評価します.なお,4回以上欠席すると単位は出せません(欠席の場合,事前か事後に連絡が必須.病気や公欠などやむをえない事由による場合は配慮します). 課題・試験結果の開示方法
●毎回,ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル「きょうの授業」にあらたな発見や感想や疑問など記してもらい,次回の講義内で個人情報は保護しながら紹介し,また講義に資する質問には適切な回答を提示します.
●最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使い,全体的な講評および成績不良の学生には個別に問題点を指摘します. 履修上の注意・履修要件
●授業に出席し,講義内容を理解するよう努めましょう.講義内の口頭での説明や解説が重要です.各自で作成した「講義ノート」とテキスト,および配付資料をもちいて,しっかり復習してください(予習はもとめません).
●授業内容を一方的に受け入れるのではなく,自分の頭でじっくり考える習慣を身につけましょう.なお,古典文法の知識は必要ありません. 実践的教育
該当しない
備考
担当教員は表現体(芸術作品・創造物)を社会的・文化的観点から研究しています.くわしくは教員のホームページ https://www.eonet.ne.jp/~shumann/をご覧ください.
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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