シラバス情報

授業科目名
宇宙科学
(英語名)
Introduction to Astrophysics
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
石田 俊人
所属
自然・環境科学研究所天文科学センター(西はりま天文台)
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
直接の質問等は授業時間終了後30分程度。メールなどでの質問には適宜対応しています。
連絡先
ishida@nhao.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-2◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
地球およびそこに住む私たち人類が、宇宙全体の中でどのような位置にあると考えられているのか理解する。
また、どのような方法によって、現在得られている宇宙の姿を描くに至ったのかを理解する。
授業のサブタイトル・キーワード
宇宙を探る科学とその方法と根拠
講義内容・授業計画
宇宙の中の天体を対象とする科学は、非常に遠方で起こる非常に大きなスケールでの現象を取り扱っている。また、宇宙の中には、地上では実現されない超低圧、超高温、超高圧といった状態になっている場所がある。だが、どのようにして天体がそれほど遠方にあることや、そこが超高温であるなどということがわかるのだろうか。この講義では、私たちが現在理解している宇宙の姿を示すとともに、どのようにしてその姿を知っていったのかについても紹介する。
1.はじめに—宇宙の階層とさまざまな天体(導入)
2.宇宙からやってくる情報
3.天体の位置を示す
4.等級とパーセク
5.天体望遠鏡
6.輝線と分光観測
7.黒体放射と測光観測
8.吸収線と恒星大気
9.太陽の表面現象
10.太陽の内部を推測する
11.恒星の進化と太陽と地球の未来
12.宇宙からの電波・赤外線
13.宇宙からのX線
14.宇宙の距離のはしご
15.宇宙の化学進化
教科書
講義内容に近い日本語のテキストがないため、教科書は使用しない。Universal Passport上に、PDF形式の文章や、プレゼンテーションをPDF化したものの形で、資料を用意する。
参考文献
各回について関連資料がある場合には、その回のPDF文書やプレゼンテーション資料の中で紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・プレゼンテーション資料の事前読み込み(各回30分程度、15回分合計7時間半程度)
【復習】小レポート作成(5回程度、合計15h程度)。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
ときどき課す小レポート等および最終レポートの結果を中心に評価する。評価の割合は、小レポート等の平常点が全体で6割、最終レポートは4割で必須。自主的なレポートがあれば、小レポート等の一つとして扱い、加点評価する。
各レポートにおいて、現在、宇宙の中の天体がどのような天体であると考えられているか、また、どのような手段や根拠によって、天体について理解していったかに関わる部分に留意して評価を行う。他に、私たちが天体や宇宙について、歴史的にどのようなイメージをいだいていたかに関わる内容についても、評価する。
課題・試験結果の開示方法
小レポートは、原則次の講義内で解説する。
また小レポートは、何かあれば、ユニバーサルバスポートの機能などを使用して、コメント等を返す。
定期試験に代わるまとめのレポートも、何かあれば、ユニバーサルパスポートの機能などを使用して、コメント等を返す。

履修上の注意・履修要件
本講義の期間中に、機会を見つけて、実際に天体を観察してみることや、天文・宇宙関係のニュースに関心を持って接することが望ましい。
実践的教育
該当しない
備考
従来は、授業時間中に太陽観察、授業時間外の夜間に天体観察の機会を設けている。ただし、観察を実施できるのは天候が良い日のみであるため、実施日程は天候によって前後する可能性があり、残念ながら実施できない年もあった。なお、講義内容のうち、太陽観察、夜間天体観察と関連する項目である「9.太陽の表面現象」と「5.天体望遠鏡」については、観察実施日程に合わせて、講義実施日を前後させる場合がある。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。