シラバス情報

授業科目名
災害と人と健康
(英語名)
Disaster, Human and Health
科目区分
副専攻科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
2年
ナンバリングコード
KD9992MMA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
松川 杏寧
所属
減災復興政策研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標4
オフィスアワー・場所
授業終了後、講義室
連絡先
anna.matsukawa@drg.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
4-1◎/1-1〇/2-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
災害は、様々な形で人と社会に影響を及ぼす。直接的な影響だけでなく、間接的に精神や身体へ影響を及ぼす。また、被災者だけでなく、災害対応に関わる多くの人々に影響を及ぼす。これらの、災害がひとの健康にもたらす影響と、それらへの対応について論究する。
【到達目標】
災害が、被災者及び災害対応に関わる人々の心身の健康に及ぼす影響とその要因及び解決のための対策を説明できること、2)それら要因や対策について、時間軸、被災者の生活状況(避難所、仮設住宅等)、支援者、関わる専門職等について理解し、被災地において健康を維持するための環境づくりについて説明できる。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:被災者が直面する問題と対策が説明できる力を身につける人に関わる復興学
キーワード:自然災害、福祉、生活困難、施策
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、被災者のこころと身体の健康に影響を及ぼす要因と対策について、災害発生からの時間経過とともに変化する生活環境や地域コミュニティ等を軸として講義する。具体には、避難所や仮設住宅等における生活環境とストレス要因、その対策として必要となる医療活動、健康支援のための社会システムや行政・NPO等の取り組み、被災者をとりまくコミュニティのあり方等について講述する。

【授業計画】
1.ガイダンス 本講義の目標や概要の説明
2.被災者のストレスと回復
3.被災者が抱える課題(災害直後)
4.被災者が抱える課題(復旧・復興)
5.被災者支援に関する法制度
6.災害ケースマネジメント
7.災害時要配慮者への支援①高齢・障害
8.災害時要配慮者への支援②DV・未成年・LGBTQ+等
9.被災者と家族の健康と支援
10.家族・つながりと復興・生活再建
11.災害対応行政と保健医療福祉
12.公的支援と民間支援
13.ボランティアの取り組み
14.惨事ストレスと支援者支援
15. グループ・ディスカッション発表、講義のまとめと評価(到達度の確認)

防災イベントや各種災害の発生により、授業内容が変更となる場合があります。

教科書
授業前にユニバーサルパスポートで資料を配布する。
参考文献
・立木茂雄『災害と復興の社会学』萌書房,2016
・立木茂雄『誰一人取り残さない防災に向けて、福祉関係者が身につけるべきこと (i-BOSAIブックレット)』萌書房,2020
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(30h)
【復習】レポート作成(15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
5人程度のグループに分け、グループワーク(2〜3回)、グループ単位での発表を予定(各グループ1回は発表)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
災害による人の体とこころの健康に関する問題を理解し、適切な方策を説明できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポート90%を基準として、受講態度(積極的な質問やグループワークへの参加等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。
履修上の注意・履修要件
・副専攻「防災リーダー教育プログラム」の専門教育科目であり、環境人間学部専門教育科目及び看護学部専門関連科目Ⅰでもある。副専攻「防災リーダー教育プログラム」生は是非履修して欲しい。
・ChatGPT等の生成系AIの取扱については、以下の通りとする。
−使用そのものは制限しないが、以下の2点については十分に理解し承知することが大前提。
 ・学位やレポートについては、学生本人が作成することを前提としているので、生成系AIのみを用いてこれらを作成することはできない。
 ・生成系AIは常に100%正しい答えを生成するものではなく、書かれている内容には嘘が含まれることがある。
−上記を十分に理解して使用する分にはとがめることはないが、実際に使いこなすには、人間側に専門的な知識と技術がかなり必要とされるので、愚かな使い方はしないこと。
−ChatGPTに送った質問の文章も、ChatGPTのシステムに蓄積され、学習される可能性があり、原理的には送信した内容を他者が引き出すことも可能だと思うこと(つまり個人情報などは絶対に送信しないこと)。




実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。