教員名 : 松川 杏寧
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授業科目名
災害と福祉
(英語名)
Disaster and Welfare
科目区分
ー
専門科目 (減災コミュニケーション領域)
対象学生
減災復興政策研究科
学年
1年
ナンバリングコード
KDDMD5MCA7
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度後期
担当教員
松川 杏寧
所属
減災復興政策研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5/目標10
オフィスアワー・場所
授業終了後に講義教室にて
連絡先
anna.matsukawa@drg.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
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研究科DP
2◎/3〇
全学DP
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教職課程の学修目標
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講義目的・到達目標
【講義目的】災害は社会的な現象であり、社会や人々が発災前から抱えている様々な脆弱性によってその様相が変わる。これらの社会的な脆弱性の実態と、それらに対する現行の日本の法制度による対応について論究する。
【到達目標】 1)社会に潜在的に存在する社会的脆弱性を説明できること、2)これらの社会的脆弱性と災害時に発生する様々な課題を関連付けられること、3)現行の法制度や解決に活用できる理論について説明し解決方法として適用できること、4)講義内容を応用し、問題解決に向けて提案できること 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル: 災害時においても安全・安心で公正な社会をめざすインクルーシブな減災学
キーワード: 社会的脆弱性、障害学、社会福祉、環境犯罪学、犯罪予防 講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、高齢者や障害者といった個人レベルや、ソーシャルキャピタルなどの地域レベルでの社会的な脆弱性とそれらが災害に及ぼす影響、現行の災害に関する日本の法制度や対策について講義する。具体的には、平時から社会に潜在的に存在している不平等や貧困、差別偏見といった社会的な脆弱性が根本原因となって、災害による人々への被害をいかに拡大するのか、それらに対してどのような対策が取られ、活用できる理論やシステムについて講述する。
【授業計画】 1. ガイダンス 本講義の目標や概要の説明 2. 災害と脆弱性 災害と脆弱性についての基礎を学ぶ 3. 災害エスノグラフィー 被災地の実態に触れる 4. 被災地でのジレンマ 被災地での実態について演習で体験する 5. 福祉から見る災害法制度 災害関係法制度を福祉的な視点で学ぶ 6. 障害学基礎 障害平等教育等障害についての基礎を学ぶ 7. 老年学基礎 災害時における高齢者課題についての基礎を学ぶ 8. 様々な要配慮者 外国人やセクシュアルマイノリティ等について学ぶ 9. 福祉施設とサービス 現行の福祉制度についての基礎を学ぶ 10. 計画と専門職 防災にかかる各種計画や専門職、その体制を学ぶ 11. 災害時要配慮者対策 現行法制度における対策と実態について学ぶ 12. ディスカッション 被災地における合理的配慮について議論する 13. 被災地での危機 被災地で起こりうる犯罪被害について学ぶ 14. 犯罪学基礎 環境犯罪学等被災地での犯罪予防の基礎理論を学ぶ 15. ディスカッションと発表、講義のまとめと評価(到達度の確認) 教科書
授業前にユニバーサルパスポートで資料を配布
参考文献
・立木茂雄『災害と復興の社会学』萌書房,2016
・立木茂雄『誰一人取り残さない防災に向けて、福祉関係者が身につけるべきこと (i-BOSAIブックレット)』萌書房,2020 ・西野佳名子『誰一人取り残さない防災のために、福祉関係者が取り組むべきこと 物語編 ( i-BOSAIブックレット)』萌書房,2022 ・西野佳名子『誰一人取り残さない防災のために、福祉関係者が取り組むべきこと 解説編 ( i-BOSAIブックレット)』萌書房,2022 ・森保純子『誰一人取り残さない防災のための、当事者力アセスメントの進め方 ( i-BOSAIブックレット)』萌書房,2022 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】配布資料や参考文献の事前読み込みや発表準備(30h)
【復習】レポート作成を通じて、講義の内容を体系的に整理して理解を深め、定着させる(30h) アクティブ・ラーニングの内容
事前準備にもとづき、ディスカッションや発表を行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
災害について福祉的な目線で理解し、改善策を講述できるものについては、到達度にもとづき S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 レポートや受講態度(積極的な質問や練られた発表等)を含めて総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
レポートへのフィードバックを授業内で行う。
履修上の注意・履修要件
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
・ChatGPT等の生成系AIの取扱については、以下の通りとする。 −使用そのものは制限しないが、以下の2点については十分に理解し承知することが大前提。 ・学位やレポートについては、学生本人が作成することを前提としているので、生成系AIのみを用いてこれらを作成することはできない。 ・生成系AIは常に100%正しい答えを生成するものではなく、書かれている内容には嘘が含まれることがある。 −上記を十分に理解して使用する分にはとがめることはないが、実際に使いこなすには、人間側に専門的な知識と技術がかなり必要とされるので、愚かな使い方はしないこと。 −ChatGPTに送った質問の文章も、ChatGPTのシステムに蓄積され、学習される可能性があり、原理的には送信した内容を他者が引き出すことも可能だと思うこと(つまり個人情報などは絶対に送信しないこと)。 実践的教育
担当教員は、被災地での実態調査や、それをもとにした自治体での取り組みや制度設計等、インクルーシブな防災への実践にかかわっており、その知見を活かして授業を行う。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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