シラバス情報

授業科目名
経営分析
(英語名)
Financial Analysis
科目区分
発展科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCAMS5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
辻川 尚起
所属
国際商経学部,大学院社会科学研究科経営学専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
講義後・研究室(研Ⅰ-203)
念のため,アポイントメント(会う約束)を事前にとってください。
連絡先
第1回目の講義で示すメール・アドレスあてに,電子メールにてご連絡下さい。
ユニバーサルパスポートのQ&A機能を利用しての質問には対応しませんので,注意してください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 企業等が作成・公開する財務諸表等の会計情報を活用し,過去・現在の状況を判断し,また,それに基づいて将来を予測するため,企業等のビジネスやマネジメントの特性を定量的・定性的に分析することを,財務諸表分析(経営分析,財務分析,企業分析)と言う。
 本講義の目的は,企業の財務データを中心に定量的および定性的分析を通じて,マネジメントの手法・プロセス・結果を評価したり,企業価値評価を行える分析手法を実践できるようになることである。個々の財務諸表内の数値のほか,財務諸表間の数値の関係性を読み解くことで,安全性,収益性,効率性,成長性,企業価値などを分析および評価する方法を学ぶ。理解しやすい事例を多数用いながら,ビジネスやマネジメントを「数字で見える化」し,読み解いて活用する力を養うよう講義する。
【到達目標】
 また,例えば,有名ハンバーガー・チェーンやカフェ・チェーンの経営戦略の評価,アパレル業や化粧品企業の特性,安心できる銀行の見つけ方,気になる会社の株価水準,就職したい会社のブランド価値などを,具体的な事例を用いながら,会計データを用いて分析する手法を身につけるように,学習し,応用するというのが,到達目標である。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:経営分析,財務諸表分析,企業分析,企業価値,会計数値を用いたファンダメンタル分析
講義内容・授業計画
【講義内容】 経営分析,財務諸表分析,企業分析の目的を説明し,主たる分析手法について詳述する。さらに応用的な範囲として,財務諸表を用いてCVP分析を実施する方法,企業価値とファンダメンタル分析の関連性,バランスト・スコアカードについても検討する。
【授業計画】
1. ガイダンス -企業分析とは何か-
2. 財務諸表分析の基礎
3. 安全性分析(1) B/Sを用いた分析
4. 安全性分析(2) P/L,C/Fを用いた分析
5. 収益性分析(1) 利益率
6. 収益性分析(2) 投資収益率の分解
7. 効率性分析(1) 回転率
8. 効率性分析(2) キャッシュ・コンバージョン・サイクル
9. キャッシュ・フロー分析(1) キャッシュ・フローによる収益性分析
10. キャッシュ・フロー分析(2) キャッシュ・フローによる安全性分析
11. CVP分析(1) CVP分析の基礎
12. CVP分析(2) 固変分解の方法
13. 企業価値と株式投資(1) 証券市場と企業価値
14. 企業価値と株式投資(2) 企業価値とファンダメンタル分析
15. バランスト・スコアカード
定期試験

※生成系AIの利用に関する注意
レポート作成に関して,学生本人が自らデータ入力・思考・分析して作成することを前提としているため,生成系 AIのみを用いて作成することはできない。
教科書
テキストは使用しない。自習したい人は下記の参考書等を利用されたい。
参考文献
以下の文献について,講義開講時点での最新版を用いること。
桜井久勝[2024]『財務諸表分析 第9版』中央経済社。 (旧版: 学術情報館所収)
乙政正太[2024]『財務諸表分析 第4版』同文舘出版。 (旧版: 学術情報館所収)
伊藤邦雄[2023]『企業価値経営 第9版』日本経済新聞社。(旧版: 学術情報館所収)
太田康広[2018]『ビジネススクールで教える経営分析』日本経済新聞社。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】シラバスおよび前回の講義最後に伝える次回の講義内容の告知にしたがい,第1回講義で周知する参考文献の関連個所を読み,講義および講義内のディスカッションに対する基礎知識を把握する(30h)。
【復習】講義資料を読み直し内容を確認し,指定された2社3年分の上場企業のデータを入手し,エクセルで分析を行う(30h)。
アクティブ・ラーニングの内容
受講生が,主体的,能動的,対話的に,大学院修士課程としての水準で,課題を発見し解決し結論に至ることを目的に,2回に1回程度,グループワーク,グループディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標の到達度に基づき、社会科学研究科規程に従い成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】原則として,レポート(30点),期末試験(70点)を総合して判定する。
課題・試験結果の開示方法
課題について授業の中で⾏う。具体的には,課題の意図,採点基準を事前に明確に示し,事後に模範解答例を提示する。
履修上の注意・履修要件
学部レベルの財務会計や原価計算の基礎的な内容を理解していることを前提に講義する。
実践的教育
該当しない
備考
オフィス・アワーは研究室で対応しますが,所用で席を外している場合もあるため,アポイントメント(会う約束)を事前にとること。質問・相談などがあれば遠慮なくお気軽に。
担当教員は,この科目と関連する会計学(財務会計)を専門研究領域としている。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。