シラバス情報

授業科目名
戦略評価
(英語名)
Strategy Evaluation
科目区分
発展科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCMMS5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
(Spring semester)
担当教員
津賀 弘光
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
ユニバーサルパスポートのクラスプロファイルにより問い合わせること
連絡先
初回授業で連絡する

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/ー
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
経営計画の策定について、策定した経営計画を実行するためのマネジメントについて、的確な指導・支援・アドバイスができるスキルを修得する。
【到達目標】
1.策定された経営戦略を具体化するための経営計画(数値計画・実行計画)
を策定できるスキルを有していること。
2.戦略計画を確実に実行するため、組織としてのマネジメントサイクル(PDCAサイクル)が機能するような仕組み(計数管理)の構築支援、また運用支援(進捗管理)ができること。


授業のサブタイトル・キーワード
キーワード 経営計画 管理会計 DFC法 原価計算 計数マネジメント BSC
講義内容・授業計画
【講義内容】
 本講義においては、戦略実施のためのPDCAサイクルの概要について理解を深めたのち、具体的に中長期利益計画から予算管理にいたるまでの経営計画の立て方について触れる。続いて、コストマネジメント、バランスト・スコアカードの計数マネジメント、DCFに基づく定量評価についても学習していく。

【授業計画】
Ⅰ 経営計画の策定
1.中小企業における戦略評価とは何か
戦略を評価する観点、評価の全体像の把握
2.戦略評価に必要な基礎的知識の確認演習
管理会計やファイナンスの基礎的問題による必要知識確認演習
3. DCF法を中心とした定量的意思決定の評価
意思決定の評価手法、DCF法の意義、CF、資本コストの捉え方
4.定量的意思決定の計算演習
DCF法などを用いたケース問題による演習
5.活動基準原価計算の仕組み(ABC/ABM)
伝統的な原価計算と活動基準原価計算(ABC/ABM)の概要理解
6.原価計算演習
原価計算のケース問題による演習

Ⅱ 計数マネジメント
7.計数マネジメントの基礎① 予実分析
予実分析など計数マネジメントの基礎知識を習得
8.7についての演習
グループに分かれてケース演習を行う。
9.計数マネジメントの基礎② 計数の活用
計数マネジメントで得られた情報をどう活用するか
10.9についての演習
グループに分かれてケース演習を行う。
11.バランスト・スコアカードによる戦略評価
BSCを中心に戦略の定性面を捉える手法を学ぶ
12.バランスト・スコアカード策定演習
バランスト・スコアカードを用い、ケーススタディを行う。
13.企業価値の考え方とフェアバリューの算定①
中小企業規模でIPOした企業の資料を基に戦略を評価する。
14.企業価値の考え方とフェアバリューの算定②
DCFを用いた理論株価の算定
15.最終課題プレゼンと評価(到達度の確認)①
最終課題によるプレゼンテーションを行い相互評価。
16.最終課題プレゼンと評価(到達度の確認)②
最終課題によるプレゼンテーションを行い相互評価と講評。

生成系AIの使用について
課題の作成において、生成AIの利用は認めない。


教科書
ロバート・サイモンズ(2003)『戦略評価の経営学』(生協等で購入可能である)で示されたテーマをもとに、配布資料をベースに講義を組み立てる。
参考文献
特に指定はしないが、管理会計やファイナンスの基本的な知識に不安のある方は、当該分野の基本的な書籍を通読しておくことを勧める。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する資料の該当部分を事前に読み、設問を解く(30h)。
【復習】資料の該当部分を読み直し、設例の解答を確認する(30h)。


アクティブ・ラーニングの内容
グループワークを取り入れる、学生同士のディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標の到達度に基づき、社会科学研究科規程に従い成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】
成績評価の方法は、平常点(授業への貢献、レポート)60%および最終プレゼンテーション40%を総合して評価する。


課題・試験結果の開示方法
課題(又は小テスト)は次回の授業で行い、定期試験は学生の求めに応じて適宜行う。
履修上の注意・履修要件
本科目は中小企業診断士登録養成課程の履修者を対象とする。
実践的教育
該当しない。
備考
Ⅰ 経営計画の策定については、前期「財務会計」の後半に4回実施する。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。