シラバス情報

授業科目名
認知行動心理学 (全学共通科目)
(英語名)
Cognitive behavioral psychology (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
対象学生
看護学部/社会情報科学部/国際商経学部/経済学部/経営学部
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
福田 哲也
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所

講義終了後、教室にて

連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇/2-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】

 心理学は人の心の働きや心に関わる現象を科学的に検討する学問である。人の心は健康な時もあれば不健康な時もあり、場合によっては障害や疾患に至ることもある。心の健康や不健康、障害を説明する視点や立場は複数あり、その一つとして人が自身や状況、物事をどのようにとらえるのかといった認知を重視する視点・立場が存在する。この授業では、個人の認知やそれに関わる行動を中心として、心の健康や不健康あるいは適応に関する知見を学ぶことを目的とする。


【到達目標】

・心が不適応に至るプロセスや要因を説明できる。
・心が健康であるために必要なものを説明できる。
・自身の心の健康を維持するための方法を提案できる。

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード: 心の健康・自己・対人関係
講義内容・授業計画
【講義内容】
 心理学には様々な下位領域が存在し、心の健康や適応・不適応を扱う領域は臨床心理学や健康心理学、ポジティブ心理学など多岐にわたる。本講義はその中でも、心の臨床面に対して社会心理学の知見や理論を応用する臨床社会心理学の観点に立ち、心が適応・不適応に至るプロセスや関連要因を概観していく。

【授業計画】
1.オリエンテーション
2.原因帰属①:原因帰属の理論と帰属のバイアス
3.原因帰属②:原因帰属と不適応
4.自己注目①:自己注目と行動
5.自己注目②:自己注目と抑うつ
6.自己効力感
7.ストレス
8.授業前半の振り返り:授業内テスト1回目
9.自己開示と自己呈示
10.社会不安・対人恐怖
11.攻撃と怒り
12.感情のコントロール
13.ソーシャル・サポート
14.ソーシャル・スキル
15.授業後半の振り返り:授業内テスト2回目
教科書
使用せず、各回に資料を配布する。
参考文献

坂本 真士・佐藤 健二 (編)(2004). はじめての臨床社会心理学:自己と対人関係から読み解く臨床心理学 有斐閣
坂本 真士・丹野 義彦・安藤 清志 (編)(2007). 臨床社会心理学 東京大学出版会
島井 哲志・長田 久雄・小玉 正弘 (編) (2020). 健康・医療心理学入門:健康なこころ・身体・社会づくり 有斐閣

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【復習】

・各授業回で配布された資料を確認し、用語の意味や理論を自らが説明できるようにしておくこと(各回につき60分)

・授業内で紹介された心理学に関する概念や現象が、自身の日常生活とどのように関わっているのかを考え、説明できるようにしておくこと(各回につき90分)

・参考文献をはじめとした授業に関連する書籍や論文を図書館やインターネット上から自ら見つけだし、熟読すること(各回につき90分)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

 到達目標で記載した各項目を達成するためには、各授業回で紹介した概念や現象、理論を理解していること、また知識として習得できていることが必須となる。そのため本授業では、授業内容の理解度や修得度を評価基準とする。この評価基準に基づき、 S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。


【成績評価の方法】

 定期定期試験は実施せず、授業内で2回のテストを行い、その結果から総合的に評価する(計100%)。授業内テストは、授業8回目と15回目に実施する。
課題・試験結果の開示方法
・各授業回では出席確認を兼ねて、リアクションペーパーの提出を求める。リアクションペーパーに記載を求める内容は、授業に対するコメントや質問等である。記載された質問、当該授業回に関する要望(再度の説明や関連内容に関する説明の要望)に対しては、原則翌授業時に受講生全体に対して返答する。
・授業内テストに関する解説は、原則としてテストを行った授業回で行う予定である。ただし、テスト時間との兼ね合いがあるため、同授業内で十分な解説の時間が取れない場合は、その限りではない。
履修上の注意・履修要件
・教員の説明を自分でノートや資料にメモすることが求められる。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。