シラバス情報

授業科目名
スペイン語2 (B)
(英語名)
Spanish 2 (B)
科目区分
全学共通科目

対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
蔵満 啓太
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
月曜日の4限(14時40分)以降であれば可能です。授業後やメールでご相談ください。
連絡先
授業内で提示しますので、必要なときはいつでもご連絡ください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
3-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
スペイン語は21の国と地域で公用語に指定されている世界でも有数の大規模言語であり、ラテン語を祖先としたロマンス諸語のひとつです。そんなスペイン語を学び、世界のより多くの人と英語以外でコミュニケーションしてみませんか。その第1歩として「スペイン語1(A)」では、平易な日常会話をスペイン語で問題なく遂行できることを目指しています。

【到達目標】
①学生は最終回の期末テストを除く全15回で習得したスペイン語を活用して休み期間にしたことや予定を論理性や一貫性を維持しながら説明することができる。
②学生はスペイン語で質問を理解し、それに既習の語彙、表現および文法項目を使って正しく回答・表現することができる(文法、意味、発音の各分野で評価)。
③学生は主体的にスペイン語に関する疑問点をみつけ、それを自ら解決することができる。
④学生は母語やこれまで触れてきた外国語と比較し、スペイン語の言語的特徴を捉え、独自の意見を述べられる。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:スペイン語世界へ羽ばたく1ページ
キーワード:スペイン語初級文法、言語学入門、スペイン語圏文化理解
講義内容・授業計画
【講義内容】
基本的にはスペイン語文法に関する講義をベースとしていますが、学生間でのペアワークや小テスト、ミニッツペーパーなど多元的にスペイン語の定着を促します。授業では日本語だけでなく、スペイン語も積極的に用います。外国語を日常生活でほとんど使わない方も是非積極的に声に出してみましょう。

【授業計画】
【第1回:前期の復習「Lección 1-7」】
夏休みを隔てて、前期で習得したことを忘れていませんか。とくに動詞の変化(屈折)については思い出しておきましょう。
【第2回:いろいろな代名詞たち「Lección 8」】
直接目的格代名詞と間接目的格代名詞、再帰代名詞は非常にややこしい。区別して覚えてください。
【第3回:再帰代名詞のウィンドウショッピング「Lección 8」】
同じ形をしているようで、その再帰代名詞が持つ意味は文脈によって様々です。ニュアンスを付加させたいときに使えるように、少しずつ使って会得するのが吉です。
【第4回:スペイン語の難関ルートのひとつ、点と線「Lección 9」】
過去形には点過去と線過去なるもの(動詞の屈折)があります。この区別は、何年勉強しても完全には理解しがたいものです。まずは形の規則性を見つけましょう。
【第5回:変化形で惑わされないように〜動詞の点過去編〜「Lección 9」】
現在形の屈折をきちんと思い出しておくことが重要です。6つの活用形を主語を言われたら返せるように慣れておきましょう。
【第6回:このパソコンはいくらですか。40万円です。「Lección 10」】
これで数詞は完璧ですね。スペインで暮らすことはできそうですが、あとは疑問文も作れなければなりません。
【第7回:日付と曜日と月と年「Lección 10」】
誕生日や出来事の詳細な日時を明示しましょう。数字フラッシュゲームで数詞は鍛えられますよ。
【第8回:線過去は点過去よりも形は平易「Lección 11」】
点と線の区別をもう一度思い出してください。今回は線過去の用法について詳しくみていきます。
【第9回:点過去と線過去のカオス「Lección 11」】
最大の難関となるかもしれません。いつ点過去を使うのか、線過去を使うのか見極めが肝心です。
【第10回:一旦、シエスタでも…「Lección 5-11」】
パンクしそうなときは整理の時間が必要な証拠です。整理整頓をしっかりして、つぎの文法項目に進みましょう。
【第11回:二大分詞の登場「Lección 12」】
現在分詞は先行の文法項目、線と点とセットで違いを見ていくべきです。やっぱりhaberは変な動詞なのですね。
【第12回:受動文が学ばれる「Lección 12」】
受動文を作るためには何個か手段が存在します。過去分詞は必須なので、忘れぬように。
【第13回:より自然な構文を目指して「Lección 13」】
関係代名詞を使うことで、様々なことをまとめて表現できます。口語でも文語でも非常に重要な接着剤です。
【第14回:ちゃんと復習しなさい!「Lección 13」】
現在形を覚えていれば、簡単に命令法として応用できてしまいます。さらに発展的な内容「接続法」への入り口でもあるので、覚えなさい!
【第15回:調整回「Lección 14」】
1年間とおして、スペイン語についてわからなかった、いまだに理解しにくい項目はありますか。
【第16回:期末テスト】
これまで学習してきたことの総復習です。みなさんがこれまで学んできた知識をもって過去や未来の言動を論理的に述べてみてください。

教科書
木村琢也他(2025)『スペイン語へのとびらUna puerta al español』改訂版, 朝日出版社(ISBN: 978-4-255-55168-5).
参考文献
高垣敏弘編(2003)『ポケットプログレッシブ西和和西辞典』小学館(ISBN : 978-4095061313).
高垣敏弘監修(2007)『西和中辞典』第2版, 小学館(ISBN: 9784095155029).
宮城昇(1999)『現代スペイン語辞典』改訂版, 白水社(ISBN: 9784560000465).

上記にあげられているもの以外でも西和・和西の双方向型の辞書のほうが望ましいです。初回授業には必要ないのでどの辞書を選んだらよいかわからない人は教員と相談のうえ、2回目から持参するようにしてください。

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
各回の最初に理解度確認小テストがあるので、毎回の復習は大事です。授業毎に復習課題も別途課しますが、理解を助けるための補助的なものだと思ってください。詳しくは授業内で説明します(各復習時間は1.5時間程度を予定しています)。
時間がある人は単語の意味を事前に調べておくと、講義内容を理解しやすくなるでしょう(各予習時間は0.5時間程度を予定しています)。受講学生の要望にもできるだけ応えていくので、是非皆さんの意見を聞かせてくださいね。

アクティブ・ラーニングの内容
教科書に記載されている練習問題や会話のスキットの発音練習、教師が適宜提示する課題をペアでおこなってもらいます。発表等はございません。
成績評価の基準・方法
・確認小テスト(毎授業前):10%→目標②③
・授業内の質疑応答の正確さ:10%→目標①②③
・ミニッツペーパー(毎授業後):10%→目標③④
・期末テスト:70%→目標①②③
・授業内後の質問・コメント、ミニッツペーパーの内容:5%(+α)→目標③④

講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の達成度に基づき、S (90点以上), A (80点以上), B (70点以上), C (60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。

課題・試験結果の開示方法
確認小テストは原則つぎの講義回で返却、解説しますが、そのときにミニッツペーパーに書かれていた項目を適宜紹介する予定です。また、すべてのミニッツペーパーにはコメントを追加して、書面ではありながらみなさんとの意見交流の場として設定しています。
期末テストは、後期に開講される同授業の初回に返却しますので、かならず出席してください。全体的な好評や模範回答なども別途お渡しします。

履修上の注意・履修要件
スペイン語2(A)を履修した方は、続けて本講義スペイン語2(B)を履修してください。通年で講義は完結します。
言語や外国語に興味・関心がある人、なにか英語以外の言語に触れてみたかった人、言語学やスペイン語を含めた外国語を学習したことがあり、さらに知見を広げていきたい人、スペイン語を専門にこれから論文を書いたり、仕事の主軸にしたりといった展望がある人、専門・非専門問わず大歓迎です。言語学や外国語についてまったく詳しくない方にもわかりやすく解説しますので安心してください。言語学について勉強したことがあったり、ほかの外国語を学習したことがあったりする人は常にスペイン語の現象と比べながら受講してみると言語の面白さがより一層深まるはずです。
また、教員はスペイン語学とカタルーニャ語学、一般言語学(主に音韻論、音声学)を専門としているので、これらの学問分野やロマンス諸語の文献にあたりたい方は是非空き時間や授業後におっしゃってください。

実践的教育
該当しない
備考
特になし
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。