シラバス情報

授業科目名
日本文学 (全学共通科目)
(英語名)
Japanese Literature (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
(Spring semester)
担当教員
開 信介
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
授業後、教室にて対応
連絡先
s.hiraki@human.mie-u.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
1-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】日本近代文学・日本近代の幻想文学について理解を深める。

【到達目標】日本近代文学・日本近代の幻想文学についての基本的な知識を修得する。


授業のサブタイトル・キーワード
日本近代の幻想文学
講義内容・授業計画
【講義内容】
 坪内逍遥『小説神髄』(1885〜1886)、二葉亭四迷『浮雲』(1887〜1889)、そして自然主義〜私小説へと進展した日本近代文学  
 の歩みは、まず何よりも文学におけるリアリズムの確立を目指したものであった。これまでの日本近代文学研究における大きな
 柱の一つは、このような歩みを解明することにあったといえる。一方で、「現実」と表裏をなす「幻想」文学は、ときに「異端」
 文学として逆説的脚光を浴びることがあるものの、いまだ十分に考察が深められているとはいいがたい。本講義では様々な「幻
 想」をモチーフとした日本近代文学作品を読みながら、日本近代における「幻想」の表象と歴史・社会状況の繋がりについて考
 える。  

【授業計画】
第1回   ガイダンス(日本近代文学史概説1)
第2回   日本近代文学史概説2
第3回   日本近代文学における「幻想」
第4回   山中異界——泉鏡花『龍潭譚』を読む1
第5回   山中異界——泉鏡花『龍潭譚』を読む2
第6回   心霊——夏目漱石『琴のそら音』を読む1
第7回   心霊——夏目漱石『琴のそら音』を読む2
第8回   地霊——永井荷風『狐』を読む
第9回   夢——谷崎潤一郎『母を恋ふる記』を読む1
第10回 夢——谷崎潤一郎『母を恋ふる記』を読む2
第11回 影——梶井基次郎『Kの昇天』を読む
第12回 レンズ——江戸川乱歩『押絵と旅する男』を読む
第13回 都市——萩原朔太郎『猫町』を読む1
第14回 都市——萩原朔太郎『猫町』を読む2
第15回    狂気——久生十蘭『湖畔』を読む


教科書
UNIPAで資料を適宜配布する。
なお本講義で扱う作品は青空文庫(縦書きで読みたい場合は「えあ草紙」https://www.satokazzz.com/books/を利用のこと)で通読可能、必ず事前に読んでおくこと。

参考文献
ツヴェタン・トドロフ『幻想文学論序説』三好郁朗訳(創元ライブラリ、1999年)、須永朝彦『日本幻想文学史』(平凡社ライブラリー、2007)、谷口基『変格探偵小説入門』(岩波現代全書、2013)、東郷克美・高橋広満編『「異界」文学を読む』(鼎書房、2017年)など
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事前には、講義で扱う作品に目を通しておくこと。
事後には、講義を通じて得た知識・考え方についてまとめておくこと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
小レポート30%、期末レポート70%。
※受講者数によっては、期末レポートに代えて期末試験を実施する場合がある。
課題・試験結果の開示方法
UNIPAにて行う。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。