シラバス情報

授業科目名
情報工学実験
(英語名)
Experiments of Electrical Engineering
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBL3MCA4
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実験 (Experiment)
開講時期
2025年度後期
担当教員
山添 大丈、上浦 尚武、小橋 昌司、奥田 萌莉、和田 孝之
所属
工学研究科(電子情報工学専攻)
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
実験中およびその前後の時間帯・実験室
連絡先
UNIPAのQ&A機能を利用し,全担当教員に連絡してください.

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇/5〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】

本講義では、電気系基礎実験I, IIで修得した基礎実験技能を、より専門的な分野で発展させ、座学で学んだ知識を実験に応用する能力を養います。特に、情報工学の観点から、電子情報工学における幅広い実験技術、問題解決能力、観察力、洞察力、倫理観を涵養し、さらに報告書作成技術やプレゼンテーション技法を修得することを目的としています。

【達成目標】
  1. 1, 2年次で学んだ電子情報工学の基礎知識と技術を、専門的な実験や実習に適用できる。(知識・技能、判断力)
  2. 自分で実験計画を立て、実験を実施し、得られた結果を分析し、考察できる。(思考力)
  3. 実験結果を報告書としてまとめ、プレゼンテーションを通して他者に分かりやすく伝えられる。(表現力、判断力)
授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】
電子情報工学における実験技術と問題解決力の修得

【キーワード】
マイコン、ロボット、プログラミング、ライントレース

講義内容・授業計画
【講義内容】
  • 本講義では,15週にわたり,指定された実験,レポート作成,プレゼンテーションなどを実施する.
  • 与えられた課題に対して,理論や原理の調査,実験方法の考案などの情報収集・計画立案を自ら行い,実験を実施する.
  • 実験テーマやスケジュールは,実施状況に応じて変更される場合がある.
  • また,上記に加え,最新技術に関する専門技術講演会などを実施することがある.
  • 実験は,基本的に6号館の6336室を使用し,必要に応じて6331室も使用する.
  • 実験は6336室のパソコンを用いて行う.

【授業計画】
  1. マイコン基礎
  2. マイコンプログラミング
  3. A/D・D/A変換基礎
  4. A/D・D/A変換応用
  5. PWM制御
  6. レポート作成指導
  7. 組み込みソフトウェア開発と機器制御
  8. 自律ロボット設計と制作ガイダンス
  9. ソフトウェア制作(センサ入力処理)
  10. ソフトウェア制作(駆動系制御)
  11. ソフトウェア制作(自律アルゴリズム)
  12. 自律ロボット動作確認および調整
  13. プレゼンテーション指導
  14. 自律ロボットコンテスト
  15. 実験成果発表会

【注意事項】
  • 生成系AIの利用については,教員の指示に従うこと.
  • 課題レポートの作成や事前・事後学習において,事例検索,翻訳などの補助として生成系AIを使用することは認められる.
  • ただし,生成系AIの出力内容について,事実関係の確認や出典・参考文献の確認・追記を行うことが重要である.


教科書
別途指示する.
参考文献

Prototyping Lab 第2版 —「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ (Make: PROJECTS)

出版社 ‏ : ‎ オライリージャパン; 第2版 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4873117898

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】
内容:
  • 実験指導書を事前に読み,実験内容や手順を理解する.
  • 実験で使用する機器やソフトウェアの基本操作を確認する.
  • 関連科目(例:電気電子工学,プログラミング,制御工学など)の基礎知識を復習する.

時間の目安:
  • 各実験につき 1.5〜2時間(合計 15回 × 1.5〜2時間 = 22.5〜30時間)


【事後学習】
内容:
  • 実験結果を整理し,考察を加えて レポートを作成する.
  • 実験の成果をまとめ,発表資料を作成する.
  • 実験で学んだ内容を振り返り,次回の実験に向けて補足学習を行う.

時間の目安:
  • レポート作成:各回 2〜3時間(合計 15回 × 2〜3時間 = 30〜45時間)
  • 発表資料作成:必要に応じて 3〜5時間
アクティブ・ラーニングの内容
本講義では,アクティブラーニングを重視し,受講生が主体的に学ぶことを推奨する.
実験においては,計画の立案,実施,問題解決までのプロセスを,自ら調査しながら決定し,進めていく.
また,実験結果の分析や考察についても,受講生同士で議論し,問題点や改善点を見出すことを求める.
講義では,発表やディスカッションの機会を設け,学んだ知識を深めるとともに,実験で得た知見を共有する場を提供する.
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
すべての実験に出席し,口頭発表を行い,提出期限までに報告書を提出し,受理されることが必須要件である.
「講義目的・到達目標」に記載された内容を修得した者に対し,到達度に応じて以下の基準で評価し,単位を付与する.
  • S(90点以上)
  • A(80点以上)
  • B(70点以上)
  • C(60点以上)

【成績評価の方法】
  • 履修状況(10%),口頭発表(10%),報告書(80%)の割合で素点を決定する.
  • 実験ノートなどの提出を求める.
  • 遅刻は履修状況として減点評価し,15分以上の遅刻は欠席とみなす.
  • 上記の内容を総合して最終成績を決定する.
  • 無断欠席や提出物の不足があり,指示に従わなかった場合は不合格とする.

【レポートに関する注意】
  • 他の学生のレポートをそのまま写すこと,他の学生のレポートのコピーを助長する行為は,不正行為とみなされる場合がある.
  • レポートは自身の理解に基づき,独自に作成すること.
  • 参考文献を使用する場合は,適切に引用し,出典を明記すること.
課題・試験結果の開示方法
報告書は,講義内で講評を行う.
履修上の注意・履修要件
  • コースに配属された者のみが履修できる.
  • 電気系基礎実験I, IIを必ず修得していること.
  • 本実験は,プログラミング演習やコンピュータ実習Iで修得する基礎的な内容を理解していることを前提に実施される.
  • 報告書は必ず指定された期限までに担当教員へ提出し,受理されること.
  • やむを得ない理由で遅刻や欠席をする場合は,必ず事前に担当教員に連絡し,許可を得ること.急病などで事後連絡になる場合は,診断書(コピー可)または病院の領収書等を提出すること.




実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。