シラバス情報

授業科目名
制御システムⅠ
(英語名)
Automatic Control Ⅰ
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
(Spring semester)
担当教員
南 裕樹
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標9
オフィスアワー・場所
授業日の12:10-13:00,B416
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】「制御」とは、対象としているモノを思い通りに操ることである。制御技術は、家電製品、自動車、ロボット、発電所など、身のまわりのあらゆるところで使われている。システムを安心・安全・快適に使えるようにするためには、そのシステムの特性を正確に理解し、適切なコントローラを設計する必要がある。このような役割を担うのが「制御工学」である。本講義では、制御工学の基本となるフィードバック制御の概念と制御システムの伝達関数モデルに基づく解析・設計について解説する。

【達成目標】フィードバック制御、伝達関数、安定性、周波数特性などの制御工学の基礎的な概念について説明でき、簡単な系について計算ができるようになること。
授業のサブタイトル・キーワード
動的システム、フィードバック制御、伝達関数、時間応答、安定性、周波数特性
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、フィードバック制御の概念と制御システムの伝達関数モデルに基づく解析・設計について演習を交えて学ぶ。

【授業計画】
1.制御とは
2.制御システムのモデルベース設計
3.動的システム
4.伝達関数モデルと状態空間モデル
5.システムの時間応答
6.一次系と二次系の時間応答
7.極と時間応答の関係
8.Routh-Hurwitzの安定判別法
9.システムの周波数応答
10.ボード線図
11.ベクトル軌跡
12.時間応答と周波数応答の関係
13.PID制御
14.Nyquistの安定判別法
15.システムの安定余裕

生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。


教科書
「はじめての制御工学改訂第2版」佐藤和也、平元和彦、平田研二著 講談社
参考文献
「Pythonによる制御工学入門(改訂2版)」南裕樹著 オーム社
「MATLAB/Simulinkによるわかりやすい制御工学(第2版)」川田昌克、西岡勝博著 森北出版
「フィードバック制御入門」杉江俊治、藤田政之著 コロナ社
「制御基礎理論」 中野道雄, 美多勉共著 コロナ社
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する教材を事前読み込み・視聴(20h)
【復習】レポート作成(6回、20h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・ノートを読み直し(20h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】提出物30%、定期試験70%を基準として評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、講義の中で講評する。
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。


履修上の注意・履修要件
・受講前に電気回路基礎、電気回路I、電気回路IIの単位を取得していることが望ましい。
・科目の性質上、ほぼ必ず前回までの内容を全て踏まえた上で講義を行うため、演習問題などを通じて毎回確実に理解するように努めること。
・一部の内容については、MATLABを利用して説明をする。理解を深めるためMATLAB (Control Toolboxを含む)を利用できるようにしておくことが望ましい。
・病気などでやむを得ず欠席する場合は、診断書(コピー可)を提出すること。


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。