シラバス情報

授業科目名
極限環境構造物性学
(英語名)
極限環境構造物性学
科目区分
物質科学専攻科目・選択科目
対象学生
理学部
学年
1年
ナンバリングコード
HSSMM5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
綿貫 徹
所属
物質理学研究科(非常勤講師)
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
講義終了後15分間・授業の教室
連絡先
watanuki.tetsu@qst.go.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/4〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】高圧下では、気体は固体となり、しばしば分子は乖離し、絶縁体は金属となる。このように物質が状態変化する高圧下の非日常的な現象を概観するとともに、日常にみられる物質の様々な状態の関係性を、高圧の世界を通じて理解する。また、高圧下での物質の状態変化を観察する手段として、放射光を用いた計測法を学ぶ。さらに、それ以外の放射光を用いた先端計測法についても併せて学ぶ。
【到達目標】高圧下で現れる物質の様々な状態変化について、その概要を説明することができる。また、それらを放射光を利用して観測する方法について説明することができる。それ以外の放射光を用いた先端計測法についても例を挙げて説明することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:高圧、物質の状態変化、放射光を用いた先端計測法
講義内容・授業計画
【講義内容】
高圧下での物質の世界について述べる。また、放射光の利用により高圧科学がどのように発展してきたかについて概観する。その他の放射光を用いた研究の最近の話題について紹介する。
【授業計画】
1)ガイダンス、本講義の目標や概要の説明
2)高圧下での物質の構造変化—地球編
3)高圧下での物質の構造変化—宇宙編
4)高圧下での物質の構造変化—まとめ
5)放射光X線を用いた高圧下での観察技術—基礎編
6)放射光X線を用いた高圧下での構造観察—応用編
7)放射光X線を用いた高圧下での構造観察—まとめ
8)高圧下の構造変化に関わる最近の話題1
9)高圧下の構造変化に関わる最近の話題2
10)放射光を用いた最近の計測技術1
11)放射光を用いた最近の計測技術2
12)放射光を用いた最近の計測技術3
13)圧力に関する身近な科学1
14)圧力に関する身近な科学2
15)まとめ
なお、課題レポートの作成の際の生成系AIの使用は不可とする。
教科書
教科書は必要としない。講義に必要な資料は講義中に印刷物を配布する。
参考文献
高圧実験について:高圧力の科学・技術事典 朝倉書店
放射光を用いた最新の研究の話題について:
SPring-8/SACLA Research Frontiers http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/publications/research_frontiers/
SPring-8/SACLA 利用者情報 https://user.spring8.or.jp/sp8info/
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【復習】レポート作成(1回または2回、20 h)、講義内容の理解を深め定着させるために参考文献を読む(40 h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義内容の基礎的事項を理解し、それを基にした考察ができる者に単位を授与する。
講義目的・到達目標に記載する能力(知識、思考力、表現力等)の到達度に応じてS (90点以上)、A (80点以上)、B (70点以上)、C (60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポートを基準(70%)として、受講態度(積極的な質疑応答等)を含めて(30%)総合的に評価する。生成系AIの使用は不可とする。
以上の詳細は第1回の講義で説明する。
課題・試験結果の開示方法
レポートについてはコメントを返却する。
履修上の注意・履修要件
高圧科学や放射光を用いた研究に興味があれば科目の履修状況は問わない。授業中に分からないことを質問すること。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。