シラバス情報

授業科目名
強相関物質科学
(英語名)
Strongly Correlated Material Science
科目区分
物質科学専攻・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSMM5MCA1
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
野村 拓司
所属
非常勤講師

授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
授業後30分
連絡先
講義中に指定します。


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/4〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】相関の強い電子系(強相関電子系)の理論について解説します。具体的には、フェルミ液体、磁性、モット転移、異方的超伝導について、これらの諸現象が理論的にどのように理解されるのか解説します。
【到達目標】基礎的理論を修得し、初等的な計算演習を自身の手で行えるようになることが目標です。

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:強相関電子系、電子相関、フェルミ液体、磁性、モット転移、異方的超伝導
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、量子力学と統計力学を基礎にして、相関の強い電子系(強相関電子系)に関する初等的な理論を解説します。最後には、銅酸化物高温超伝導体などの具体的な強相関物質を対象にして、それらの理論がどのように適用されるのか解説します。

【授業計画】
I.    強相関電子系とは何か? (1回)
II.   固体電子の基本的性質 (2回):自由電子模型、バンド、強束縛近似
III.  強相関電子系を記述する基礎的模型 (1回)
IV.  フェルミ液体 (2回): ランダウ理論
V.   電子相関の基礎的理論 (3回):平均場近似、乱雑位相近似(RPA)、モット絶縁体とその理論
VI.  超伝導の理論 (3回): BCS理論、異方的超伝導の理論
VII. 具体的な強相関電子系における研究事例 (3回):
  銅酸化物、鉄系高温超伝導物質、その他の遷移金属化合物、有機分子性物質、重い電子系、の中からいくつかを扱う。

⽣成系AIの利⽤:⽣成系AIの利⽤については教員の指⽰に従うこと。⽣成系AIによる出⼒結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。
⽣成系AIによる出⼒をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、⼜は認定を取り消すことがある。



教科書
指定はありません。
参考文献
講義中に示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】不要。
【復習】講義配布資料中の問題演習、レポート作成、講義配布資料や参考文献の自学自習。

アクティブ・ラーニングの内容
採用しません。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。
【成績評価の方法】
100%レポートで評価します。レポートは、教員が講義中に提示する課題について回答していただきます。詳細は第1回目に説明します。


課題・試験結果の開示方法
コメントを記してレポートを返却します。
履修上の注意・履修要件
「量子力学」と「統計力学」を履修していること。

実践的教育
該当しない。
備考
講義は、主にスライドを使用、適宜板書による。スライドのコピーを配布します。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。