シラバス情報

授業科目名
分子生態学特論
(英語名)
Advanced study of molecular ecology
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA3
単位数
2.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2025年度後期
(Fall semester)
担当教員
中濱 直之
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標14/目標15
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
DNAやRNAをはじめとした遺伝情報は、生態学にとっても欠かせない重要なものであり、それらに着目した学問分野は「分子生態学」と言われている。
本講義では、学生が分子生態学の概念を理解するとともに、基礎演習を通じた分子生態学の分析技術の習得を目的とする。
本講義の目標は、学生が1) 分子生態学の基礎的知識を習得すること、2)パソコンを用いたデータ分析技術の基礎を習得することである。
<!--[if !supportLineBreakNewLine]-->

授業のサブタイトル・キーワード
遺伝子、集団遺伝学、生物多様性保全、ゲノム、分子系統学
講義内容・授業計画
講義の前半では、分子生態学の基礎について解説する。講義の後半では、集団遺伝学 (遺伝的多様性や構造の算出など)、分子系統学 (系統樹の作成など) についてパソコン上の演習を実施する。

1.生態学と遺伝情報
2.分子生態学の利用
3. 遺伝子の構造
4. 遺伝子の発現と突然変異
5.メンデル遺伝とハーディー・ワインベルグ平衡
6.分子生態学の基本技術
7.集団遺伝解析の仕組みと方法
8.分子系統解析の仕組みと方法
9.次世代シーケンサーを用いた遺伝解析
10.集団遺伝解析演習1 (遺伝的多様性の計算)
11.集団遺伝解析演習2 (遺伝距離の計算)
12.集団遺伝解析演習3 (遺伝距離の計算)
13.分子系統解析演習1 (分子系統解析用いるデータの取得)
14.分子系統解析演習2 (分子系統樹の作成)
15. 授業のまとめと評価

授業は平日の4日間の集中講義で実施する(具体的な順序は諸都合によって変更することがある)

可能であればノートパソコンを持参すること (用意が難しい場合は相談に応じる。事前に連絡すること)。

生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系 AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。

教科書
プリント資料を配布予定
参考文献
井鷺裕司, 陶山佳久 (2013) 生態学者が書いたDNAの本 —メンデルの法則から遺伝情報の読み方まで. 文一総合出版, 東京.
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
講義後、配られた資料をもとに再度演習を実施しておくこと。目安は1時限あたり予習1時間、復習3時間程度。
アクティブ・ラーニングの内容
集団遺伝解析および分子系統解析の際には、各自のパソコンを用いて解析を実施予定。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
分子生態学の概念を理解し、演習を通じてデータの解析ができる者に単位を授与する。
成績評価の方法
講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じてS(90点以上)、A(80-89点)、B(70-79点)、C(60-69点)による成績評価の上、単位を付与する。
授業中の態度 (20%)、演習中の課題(40%)、及びレポート(40%)。
<!--[if !supportLineBreakNewLine]-->
課題・試験結果の開示方法
課題の解説および講評については授業中で解説を実施する。
履修上の注意・履修要件
兵庫県立人と自然の博物館(三田市)で実施する。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は、兵庫県立人と自然の博物館研究員を兼務し、分子生態学を用いた生物多様性保全に関する研究を実施している。詳細は教員研究者データベースHP( http://kyoin.u-hyogo.ac.jp/summary/ines/naoyukinakahama.html)及び個人HP ( https://naoyukinkhm.wixsite.com/mysite) を参照すること。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。