シラバス情報

授業科目名
老年看護概論
(英語名)
Introduction to Gerontological Nursing
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
看護学部
学年
1年
ナンバリングコード
ANNBN1MCA1
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
高見 美保
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
12時20分〜12時50分,高見美保(8F)研究室
連絡先
高見美保:miho_takami@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】 
老年看護学を学ぶ上で,導入として心身機能・構造の加齢変化と生活への影響に対する理解を深めることを目的とし,高齢者の尊厳を支える看護を論究する。
【到達目標】
1.老化のメカニズムを説明できる。
2.心身の加齢変化から高齢者の生活環境がどのような影響を受けるか挙げることができる。
3.1,2を通して,高齢者の日常生活能力のアセスメントと支援内容を関係づけることができる。
4.全講義を通して,高齢者の尊厳を支える看護の在り方を提案することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:「人はなぜ老いるのか」を多側面から考える老年看護全体論
キーワード:加齢変化,高齢者の尊厳
講義内容・授業計画
当授業は実践的教育に該当する。
【講義内容】本講義では老化のメカニズムを紹介し,演習を通して心身機能・構造の加齢変化を検証しながら,高齢者の生活環境への影響と尊厳を支える看護について講述する。
【授業計画】
1.ガイダンス&老化のメカニズムと高齢者の身体的特徴(テキスト:第1章 B. 老いの体験と社会,老化に関する基本学説・諸理論)
2.身体機能・構造の加齢変化について−①「感覚器と運動機能」(テキスト:第4章 B. 身体機能・構造の加齢変化と生活への影響)
3.演習:高齢者疑似体験「老化を感覚的に理解してみよう!」(テキスト:第4章 B. 身体機能・構造の加齢変化と生活への影響)
4.身体機能・構造の加齢変化について−②「外皮系と呼吸」(テキスト:第4章 B. 身体機能・構造の加齢変化と生活への影響)
5.心理・精神機能の加齢変化について−「高齢者の心理的特徴」(テキスト:第4章 C. 心理・精神的側面の加齢変化と生活への影響)
6.高齢者の生活環境:加齢の影響を受けるもの、受けないもの(別途資料配布:太田喜久子編著 老年看護学(第3版)-健康生活を支える高齢者理解と看護援助-,第2章 第1節 生活環境の特徴,高齢者の健康生活への影響より,医歯薬出版)
7.高齢者の”健やかさ”とは何か(別途資料配布:太田喜久子編著 老年看護学(第3版)-健康生活を支える高齢者理解と看護援助-,第2章 第1節 生活環境の特徴,高齢者の健康生活への影響より,医歯薬出版)
8.まとめ:高齢者の尊厳を支える看護とは(テキスト:第3章 老年看護の倫理的課題と対応)

*授業内容が前後することがある。
*生成AIをレポート作成で用いることは禁止するが,授業トピックに関する事前学習・事後学習に利用することを許可する。ただし、生成 AI が生成する情報には誤りが含まれていることを 十分理解し,テキストや参考図書,その他の文献と照らし合わせながら利用すること。
*生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出したことが判明した場合は,単位認定を行わない,または認定を取り消すことがある。
教科書
最新 老年看護学 第4版,日本看護協会出版会、2025年版
参考文献
佐藤眞一著:ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす (光文社新書)
大川一郎・土田宣明・高見美保編著:基礎から学べる 医療現場で役立つ心理学(ミネルヴァ書房)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各回の講義に該当するテキスト箇所を事前に読み込み(約1h程度)することを求める。該当箇所は,講義時に提示する。
【復習】各回の講義開始時に10分程度で,前回講義内容に関する質疑応答と要点の振り返りを行う。また,学生は講義後に自分の理解度に応じてテキストや講義資料の読み直しを行うこと(各回30分〜1h程度)を推奨する。
*予習・復習を反復して行うことで,講義内容の理解が深まることが期待される。
アクティブ・ラーニングの内容
・地域ケア開発研究所・教授陣による講義(テーマ例:地域で暮らす高齢者への公衆衛生とケア)を予定(1回)。
・高齢者疑似体験では6~7人程度の小グループに分かれ,老化の感覚的理解についてディスカッションを予定(1回)。

成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
老年看護学を学ぶ導入として高齢者の特性としての心身機能・構造の加齢変化とそれによる生活への影響,ならびに高齢者の尊厳を支える看護の重要性を学べた者に対し,講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能,思考力,判断力,表現力等)の到達度に応じて,S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ,単位を付与する。
【評価の方法】
課題レポート:70%(8月中旬〆切予定,ユニバーサルパスポートで提出),授業後小レポート:10%(講義期間内に実施),グループワークでの発表内容:20%(高齢者疑似体験演習内)を基準とし、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
・小テストの解答は,次の講義内で解説する。
・グループワークでの発表内容は,演習時間内で講評する。
・課題レポートは、ユニバーサルパスポートのクロスプロファイル機能を使って講評を返す。また,状況に応じて個別面談にてレポート評価を説明する。

履修上の注意・履修要件
・講義内容によっては、事前課題を出すこともある。
・グループワーク,体験学習:高齢者疑似体験を含む。

実践的教育
臨床での老人看護実践の経験があり,かつ老人看護領域の研究や実習指導を担当して臨床現場の状況がわかる教員が,講義や演習,グループワークを担当することから,実践的教育に該当する。
備考
【学生と教員の双方向のやり取りについて】
当授業は,毎回の講義内での振り返りの時間をもって講義内容の理解度を確認し,教員からフィードバックを行う。又,必要に応じて面談等を設け,学習内容や達成度に関する質疑応答を行う。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。