シラバス情報

授業科目名
小児健康看護論
(英語名)
Child Health Nursing
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
3年
ナンバリングコード
ANNBN3MCA1
単位数
1.00単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
三宅 一代
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所

原則、講義終了後、教室とします。その他、いつでも可能ですが、別の予定が入っていることがあります。できましたら、事前にアポイントメントを取ってください。

連絡先

三宅 一代

kadu_miyake@cnas.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/2〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【目的】
 子どもと家族がもつ能力、健全な成長発達を基盤に、健康障害が子どもや家族に及ぼす影響、対象となる子どもと家族の補完関係から、個人の特性・発達段階に応じた適切な看護援助を提案することができる。
【到達目標】
1. 病気や障がいを有することが子どもと家族に及ぼす影響について述べることができる。(入院・通院・在宅療養)
2. 病気や障がいを有する子どもの疾病や障がいの種類・治療・処置やケアの特性によって心身の状態・成長発達・生活は、どのような影響を受けるかを説明できる。
3. 病気や障がいを有する子どものヘルスアセスメントを行うための情報を挙げることができ、必要な援助を提案できる。
4. 子どもへの発達段階に応じた能力の査定と子どもの権利を意識した援助方法を関連付け説明できる。

授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】
子どもと家族の能力を見極め、子どもの力を引き出し育む支援
【キーワード】
痛み 発動性 ナッジ こどもセルフケア ハビリテーション 子どもの権利
講義内容・授業計画
【授業内容】
 本授業では、成長発達段階と疾病や障がいの過程を事例として設定し授業を展開する。子どもの発達段階と疾病や障がいによる影響、こどもセルフケア看護理論を紹介し、子どもの能力や補完する家族の能力査定、子どもの家族が受ける影響を含め子どもと家族への援助方法を具体的に提案できるための例示や知識を提供する。

【授業計画】
1. オリエンテーション:子どもの成長発達の思い起こし、こどもセルフケア看護理論と子どもの能力・家族との補完関係
2. 病気や障がいがある子どもと家族:子どもにとっての病気や障がいとは、家族にとっての子どもの病気や障がい、入院とは
3. 急性期にある乳児期の子どもと家族の看護
4. 周手術期にある幼児期の子どもと家族の看護
5. 慢性疾患を有する思春期の子どもと家族の看護
6. 終末期にある学童期の子どもと家族の看護
7. 病気や障がいがあり自宅で生活する子どもと家族の看護と多職種連働
8. 子どもの痛みと看護

※本授業における生成系AIの利用については、原則レポート等、学生本人が作成することを前提としています。そのため、生成系AIによる出力結果をそのままレポートとして提出することはできません。生成系AIによる出力結果をそのまま提出したことが判明した場合は、単位を認定しない、または認定を取り消す場合があります。
教科書
UNISEF(2022)改訂版 子どもの権利条約カードブック https://www.unicef.or.jp/crc/tools/よりダウンロードできます。
日本小児看護学会(2022)改訂版 小児看護の日常的な臨床場面での倫理的課題に関する指針 https://jschn.or.jp/care_manual/#sec07 ダウンロードできます。
その他、適宜提示します。
参考文献
片田範子編(2019)こどもセルフケア看護理論, 医学書院.

適宜提示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して提示する資料の事前読み込み(15h)各課題の作成、資料準備(15h)
【復習】授業内容の理解を深め定着させるための資料の読み直しや事例のリフレクション(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
本授業は、子どもの成長発達と病気や障がいの過程を組み合わせた事例を基盤に双方向性の授業展開を行います。そのため、事例に対する対象理解を深め、必要となる看護の実際など学生自身の考えをアウトプットするなど、短時間のディスカッションやプレゼンテーションを取り入れる予定です。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
子どもと家族がもつ能力、健全な成長発達を基盤に、対象となる子どもと家族の特性・発達段階に応じた適切な看護援助を提案することができた者には単位を付与する。成績については、授業の目的・目標の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)で成績を付与する。
【成績評価の方法】
・事前課題30%
・中間知識の確認20%(1〜2回予定)
・最終知識の確認50%(定期試験期間)
課題・試験結果の開示方法
授業内で行う中間知識の確認は、原則その授業中または次回授業で解説を行う。事前課題は、自己学習で分からなかった事や、本授業で学生自身が学習した項目を追加記述し、授業終了後に提出する方法とし、必要時コメントを付して返却する。最終知識の確認については、フィードバックが必要な学生には個別面談を行います。
履修上の注意・履修要件
授業中に指示した課題や事前・事後学習を重ねて、授業に参加することはもちろんのこと。本授業は、小児看護実践論や生涯広域健康看護実習(小児看護)との学びの集合体であることを意識して授業に望むこと。
実践的教育
病気や障がいを有する子どもとその家族の看護の実践経験を有する教員がその実務経験を生かして、教授することから実践教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。