哲学的人間学Ⅰ

Philosophical Anthropology 1

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関連教養科目

看護学研究科

1年

ANNMN5MCA1

2.00単位

講義 (Lecture)

2025年度後期

紀平 知樹

看護学部

日本語

目標3

水曜日13:00〜14:00・研究室
事前にアポイントメントを取るようにしてください。

ユニバーサルパスポートから本授業のクラスプロファイルに入って、Q&Aから連絡をしてください。

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1◎／2◎

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講義目的
この講義では、哲学的に事象を分析する力を養うことを目指しています。哲学とはある種の自明性を批判的に問い直し、その批判にもとづいて事象を説明し直すことです。特にこの講義では人間に関する自然科学的/伝統的な見方を批判的に問い直し、それとは異なる見方が可能かどうかを検討することを目的としています。

到達目標

1. 近代科学の特色を説明することができる
2. 心身二元論を説明することができる
3. 意味に関する様々な理論を説明することができる
4. 他者認識の理論を説明することができる

キーワード：二元論、志向性、意味、他者

講義内容
知の枠組みとしての様々な二元論を理解し、さらのその枠組みを批判的に捉える視点を踏まえて人間のあり方について考察する。

1. イントロダクション：神話・哲学・科学
2. 二元論（1）：二世界論
3. 二元論（2）：主観ー客観
4. 二元論（3）：心身問題
5. ディスカッション
6. 意味の問題（1）：意味と対象
7. 意味の問題（2）：意味と使用
8. 意味の問題（3）：意味と構造
9. ディスカッション
10. 他者の問題（1）：理性と他者
11. 他者の問題（2）：他者認識
12. 他者の問題（3）：間主観性と他者
13. ディスカッション
14. 発表
15. まとめ

受講生の興味･関心に応じて取り上げるトピックを変更することもあります。

本講義は「面接授業科目」です。

生成系AIの利用：
生成系 AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。利用にあたっては出力された情報のもととなる情報を確認し、その出典を明示すること。

教科書は使用せず、適宜資料を配付します。

サミール・オカーシャ、哲学がわかる 科学哲学 新版、岩波書店、2023年
佐倉統、科学とは何か 新しい科学論、いま必要な三つの視点、2020年
トーマス・クーン、科学革命の構造 新版、みすず書房、2023年
野矢茂樹、言語哲学がはじまる、岩波書店、2023年
ステファン・コイファー/アントニー・チェメロ、現象学入門 新しい心の科学と哲学のために、勁草書房、2018年
ダレン・ラングドリッジ、現象学的心理学への招待：理論から具体的技法まで、新曜社、2016年
大澤真幸、社会学史、講談社、2019年
ハロルド・ガーフィンケル 他、日常性の解剖学、筑摩書房、2025年

事前学習：授業内容に関する参考資料を読み、基本的な概念を理解する（1h×15）、資料にもとづいてレジュメを作成する（1×15）
事後学習：配付資料を見直し、授業内容について理解を深める(2h×15）

資料の内容に関するディスカッションを行う。
プレゼンテーションを行う。

様々な哲学的議論を理解し、それに沿って事象について記述できる者については、到達目標の達成度に応じてS(90 点以上), A(80 点以上), B(70 点以上), C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
レポート(70％)とプレゼンテーション(30％)で評価する。

提出物にコメントを加えて返却します。
最終レポートはコメントを付して返却します。

該当しない。