シラバス情報

授業科目名
倫理学概論 (全学共通科目)
(英語名)
Introduction to Ethics (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
対象学生
看護学部/社会情報科学部/国際商経学部/経済学部/経営学部
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
紀平 知樹
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標10/目標13/目標16
オフィスアワー・場所
授業終了後、教室にて
連絡先
授業に関することは原則として、ユニバーサルパスポートのこの授業のクラスプロファイル内のQ&Aを利用して連絡をしてください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
2-1◎/1-2〇/3-2〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
本講義では、現在の社会で生じている諸問題を倫理的観点から考察することを目指しています。そのために、基本的な倫理理論を理解し、他者と共同して合意形成を行う能力を涵養することを目指します。

到達目標
  1. 主要な倫理理論について説明することができる
  2. 環境問題にまつわる正義の問題について説明することができる
  3. 動物にまつわる倫理的問題について説明することができる
  4. 社会における倫理的問題を列挙することができる
  5. 他者と共同して問題解決を図ることができる
授業のサブタイトル・キーワード
現代社会の諸問題と倫理

キーワード:自己利益、功利主義、義務論、環境問題、動物の権利、生命倫理、リスク社会
講義内容・授業計画
講義内容
この講義では、現代社会で生じているさまざまな問題を倫理的観点から考察します。そのためにまずは倫理学の基本的な理論を学び、その理論を参照しながら社会問題を考察したいと思います。社会的な問題は、多様な側面を持っていることを理解し、さまざまな専門家との連携、市民参加の重要性などについて理解することを目指します。

授業計画
1. イントロダクション
2. 倫理学の主要理論(1):自己利益と倫理
3. 倫理学の要理論(2):自由と義務
4. 倫理学の主要理論(3):功利と幸福
5. 倫理学の主要理論(4):徳倫理
6. 自己と社会:個人主義と共同体主義
7. プライバシーと倫理(1):人工妊娠中絶
8.プライバシーと倫理(2):個人情報
9. 自然の倫理(1):動物愛護運動の歴史
10. 自然の倫理(2) :動物解放と動物の権利
11. 自然の倫理(3) :自然の権利
12. SDGsと倫理(1):リスク社会と持続可能な社会
13. SDGsと倫理(2):気候正義
14. SDGsと倫理(3):世代間正義
15. まとめ

  • 生成系AIの利用:
    生成系 AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。利用にあたっては出力された情報のもととなる情報を確認し、その出典を明示すること。
教科書
テキストは使用しません。適宜資料を配付します。
参考文献
品川哲彦『倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで』中央公論社、2020年
伊勢田哲治『動物からの倫理学入門』名古屋大学出版会、2008年
ピーター・シンガー『実践の倫理』昭和堂、1999年
ハーマン・デイリー『持続可能な発展の経済学』みすず書房、2005年
吉永明弘、寺本剛 編 『3STEPシリーズ2 環境倫理学』昭和堂、2020年
金光秀和、吉永明弘 編『3STEPシリーズ7 技術哲学』昭和堂、2024年
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事前学習:各回の授業に該当する問題に関して参考資料や新聞などを読み、あらかじめ基本的な語彙を修得する(2h×15)
事後学習:配付資料をもう一度読み、参考資料も参照しながらその問題に関して自らで考察を行う(2h×15)
アクティブ・ラーニングの内容
リアルタイムアンケートシステムを通して意見表明を行う。
成績評価の基準・方法
到達目標の達成度に応じてS(90 点以上),A(80 点以上),B(70 点以上),C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
期末レポート(60%)、課題提出(40%)
課題・試験結果の開示方法
・毎回のミニッツペーパーに関しては、代表的な意見や疑問を取り上げて、授業内でコメント付けるなどで回答する。
・レポート課題については、模範例を紹介したり全体的な講評を行う。
履修上の注意・履修要件
グループディスカッション等を行うこともありますので、積極的に授業に参加して下さい。

実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。