シラバス情報

授業科目名
意思決定会計論 (国際商経・専門科目)
(英語名)
Decision Accounting (J) (国際商経・専門科目)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
頼 誠
所属
社会科学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
簡単な質問は講義後,教室にて。
連絡先
yori@acs.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1〇/2〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
・企業におけるコスト・マネジメントが企業経営においてどのような役割を果たしているのかを理解すること。
・意思決定において役立つ、制度会計にない原価概念を知り、さまざまな管理会計情報がどのように利用されているか、また、その問題点はどこにあるかを知ること。
・コスト・マネジメントとマネジメント・コントロール、他の経営学との関係がわかること。
【到達目標】
・本講義を受講することにより,管理会計の基本が身につき,専門書を自分で読めるようになることを到達目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
戦略的コストマネジメント,品質管理,ABC/ABM, 意思決定,差額原価収益分析,企業戦略,事業戦略
講義内容・授業計画
【講義内容】
 管理会計は、業績管理会計と意思決定会計から構成される。本講義では「制度ではない原価計算目的」の一つである「意思決定目的」に役立つ会計情報の作り方・使い方について学ぶ。部品を自製するか外注するかといった業務的意思決定だけではなく、設備投資、M&A、研究開発投資などの多額の資金を必要とし長期的・戦略的観点が重要となる戦略的意思決定についてとりあげる。厳しい競争環境下では、「単なるコスト引き下げ」だけでは企業は競争に勝てない。そこで出現したのが数々の「戦略的コストマネジメント」の技法であり考え方である。本講義は業績管理会計論を受講してからとってもらった方が理解しやすい。また、管理会計の全体を鳥瞰するには,業績管理会計論、意思決定会計論の両方を履修する必要がある。概念論の終始することなく、具体的な事例で説明したい。
【授業計画】
1. コスト・マネジメントの意義と課題
2. 原価維持・原価改善・原価企画
3. 戦略的コストマネジメント
4. 品質管理と管理会計
5. 製品開発のための管理会計(1)
6. 製品開発のための管理会計(2)
7. 活動基準原価計算(ABC)
8. 活動基準原価管理(ABM)
9. 意思決定のためのコスト情報
10. 差額原価収益分析
11. 戦略的投資計画のための管理会計(1)
12. 戦略的投資計画のための管理会計(2)
13. 企業グループ戦略のための管理会計
14. 事業戦略のための管理会計(1)
15. 事業戦略のための管理会計(2) 
定期試験
ただし、順番は入れ替えることがある。 生成系AIの利用については教員の支指示に従うこと。課題・レポート等については、生成系AIを用いて作成することを認めない。

教科書
淺田・頼他『管理会計・入門(第4版)』有斐閣アルマ,2017年。業績管理会計論で使用する教科書と同じである。春学期に講義しなかった残りの部分について講義する。教科書の演習問題のヒントは、以下からダウンロードできる。https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641220966
参考文献
必要に応じて配布したり紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】テキストの次回の該当部分を事前に読み,可能ならば設問を解いてみる(30h)
【復習】講義の済んだ部分について復習をする。テキストの講義に沿って,復習問題を解く。テキストは3回は読むこと。(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
受講者が少なければ,授業中に質疑応答を行うことがある。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標の到達度に基づき、学部規程に従い成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】出席を前提として(出席しないで試験だけ受けても単位は出ません)、原則として期末試験の結果100%で評価する。
  ちなみに昨年度は、4回生中心に履修登録はしたが受験しなかった者が24名もいたためDが多く見えるが、受験して単位を落としたのは3名だけであった。
課題・試験結果の開示方法
定期試験については、学生の求めに応じて、出題の意図を公表する。
履修上の注意・履修要件
教科書の内容に加え,補足資料を配布して詳しく丁寧に説明する。要点は教科書とパワポのレジュメにまとめてあるが、その内容を理解ししてもらうために論文・専門書の一部をユニパで配布するので、読んでもらう必要がある。どの章のどの部分に関するものか番号をつけて自分で整理して欲しい。参考文献を配布するのは、日本語が十分聞き取れない人のために、また自分で参考文献を探す手間を減らすためである。
実践的教育
該当しない。
備考
業績管理会計論を履修済みの方がわかりやすい。また,財務会計よりも経営学の知識のある方が望ましい。管理会計のおもしろさを知りたい人、春学期の授業よりもより具体的な話をききたい人は来るとよいであろう。なお、私は来年は本学をやめるので、この授業は今年度が最後となるであろう。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。