シラバス情報

授業科目名
研究ゼミナールⅠ
(英語名)
Research Seminar Ⅰ(J)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA3
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2025年度後期
担当教員
浦山 剛史
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
火曜日3時限・研究室(研究棟Ⅰ A-326)にて
※急用で不在の場合もあるため、事前にメールなどにより連絡を取ることが望ましい。
連絡先
urayama@em.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎/4◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 このゼミは、統計分析フリーソフト「R」を使って、データ分析をすることをテーマにしています。
 私の研究分野は「会計学」ですが、分析テーマは企業の財務データを使った成長企業や倒産企業の予測といった会計学に関連するものに限らず、投資(株価の予測など)、自治体(消滅可能都市の分析など)、マーケティング(SNSの効果など)、スポーツ(クラブの財務分析など)など、各自の興味のある分野から選んでもらいます。また、3年次には、データ分析やプレゼンテーションの実践および社会貢献のため、姫路市が募集する「大学発まちづくり研究助成事業」に取り組む予定です。
 以上のように、2年次後期から4年次終了までの一連のゼミでは、「R」を使った統計分析の手法について学習し、そしてその知識・技能を活用して、企業や自治体に貢献するとともに、各自の興味のある分野について分析した結果を卒業論文にまとめることを目的としています。

【到達目標】
 このゼミの4年次終了までの到達目標は次のとおりである。
 ① 「R」で基本的な統計量を計算したり、グラフで表現することができる。
 ② 「R」で平均差の検定、単回帰分析、重回帰分析、ロジスティック回帰分析を実施することができる。
 ③ 聴衆が理解できるプレゼンテーション(資料・発表)ができる。
 ④ 自ら設定したテーマについて、データを収集し、分析を行い、それを論文にまとめることができる。
 このうち、研究ゼミナールⅠの到達目標は①と②の2つである。
授業のサブタイトル・キーワード
R、統計分析、実証分析
講義内容・授業計画
【講義内容】
 研究ゼミナールⅠでは、「R」の使い方と差の検定や回帰分析といった統計分析のやり方について、演習を通して学習します。また、3年次に応募する自治体の研究テーマをみんなで話し合って決める。
 ゼミの進め方としては、テキストに基づき、「R」の使い方や統計分析の方法について実際にプログラムを組みながら進めていきます。なお、プログラミングや統計分析のやり方は、授業で1回やるだけで身につくものではありませんので、次のゼミまでに違うデータで同じ分析をやってもらい、報告してもらいます。

【授業計画】
 授業計画は次のとおりです。なお、途中で変更する場合があります。
1.ガイダンス、アイスブレイク
2.分析練習用のテーマ設定
3.Rの環境設定とデータ収集
4.Rによる基本的な統計量の計算とグラフ表現
5.演習① 統計量の計算とグラフ表現
6.差の検定
7.演習② 差の検定
8.単回帰分析
9.演習③ 単回帰分析
10.重回帰分析
11.演習④ 重回帰分析
12.ロジスティック回帰分析
13.演習⑤ ロジスティック回帰分析
14.研究助成のテーマ探し
15.研究助成のテーマ決定
教科書
ゼミの開始時に提示する(「R」に関するテキストを使用する)。
参考文献
必要に応じて講義の中で指示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】テキストの精読、発表の準備等(30h)
【復習】発表資料の修正、統計分析の復習等(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
ディスカッションを通じて、学生が研究テーマについて理解を深め、物事を論理的・多面的・客観的に捉えることができるようにする。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
「R」による統計分析およびその結果のプレゼンテーションができた者について、到達目標の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。
【成績評価の方法】
ゼミ中の発言などゼミへの参加姿勢60%、課題・レポート40%を基準として総合的に評価します。
課題・試験結果の開示方法
学生が行った分析結果の発表については、授業時間を利用して行う。
履修上の注意・履修要件
・「R」をインストールして、ゼミ中に「R」で統計分析を行ったりするため、ノートPCが必要です。
・「R」を使いますが、基本からゆっくりやっていきますので、初心者でも大丈夫です。
・「R」による分析は、ゼミ中に一度やったぐらいでは身につかないので、講義内容のところで書いたように時間外に課題として練習してもらいます。
・3年次に姫路市の「大学発まちづくり研究助成事業」に応募する予定で、その研究の遂行のためにも時間外に作業をしてもらうことがあります。
・データ分析を通して、自分の趣味、将来の進路、企業や自治体そして社会に何か貢献できる発見をしてみたい学生にぜひ来てほしい。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員の専門領域は会計学であり、企業や公立病院に関する実証研究を主に行っている。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。