シラバス情報

授業科目名
生涯広域健康看護実習(精神)
(英語名)
Life cycle and Community health nursing practicum(Psychiatric & Mental health Nursing)
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
3年
ナンバリングコード
ANNBN3MCA5
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実習 (Practical Training)
開講時期
2025年度前期
(Spring semester)
担当教員
川田 美和、西池 絵衣子、菊池 奈津、松本 奈央
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
メールでアポイントメントをとってください。
連絡先
川田:miwa_kawada☆cnas.u-hyogo.ac.jp
西池:eiko_nishiike☆cnas.u-hyogo.ac.jp
菊池:natsu_kikuchi☆cnas.u-hyogo.ac.jp
松本

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【実習のねらい】
 精神障害をもつ人との関係性を基盤とし、統合的な対象理解と看護展開を学ぶ。
 生活の場や精神科病棟で実践されている様々な支援を理解するとともに、その展開を担う多職種の役割について学ぶ。また、ケア対象者-看護者関係の形成-発展-終結のプロセスを体験的に学ぶ。さらに、自己洞察やケア対象者との関係性をもとに、専門的知識と技術を用いて、ストレングスやセルフケアの視点から働きかけを行う。

【到達目標】
  1. 精神障害をもつ人を生活者として捉え、医療チームや利用できる社会資源を担う多職種の役割について体験的に理解し、説明できる。
  2. 自己洞察を行い、自己のコミュニケーションや考え方の傾向に気付き、ケア対象者-看護者間の相互作用について考察し、説明できる。
  3. ケア対象者-看護者関係の形成-発展-終結のプロセスを体験的に学び、展開できる。
  4. 専門的知識と技術を用いて、ケア対象者を統合的に理解し、説明できる。
  5. ケア対象者の理解と関係性をもとに、ストレングスやセルフケアの視点から働きかけを行うことができる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:精神障害をもつ人の看護
キーワード:セルフケア、ストレングス、リカバリー、対象理解
講義内容・授業計画
【実習内容】
 実習は、学内実習と地域事業所実習、病院実習を組み合わせて実施する。病院実習期間中、原則的に学生はそれぞれ1名の患者を受け持ち、実習のねらいに沿って実習を展開する。

【スケジュール】
①学内実習(初日):実習全体のオリエンテーションおよび実習に向けた講義・演習、学内カンファレンスを行う。
②地域事業所実習(3日間):地域事業所での利用者とのかかわりや体験を通し、地域で生活する精神障害をもつ方への理解を深める。
 ※実習期間中に祝日がある場合は、地域事業所実習は2日間となる。
③病院実習(5日間):地域事業所での気づきや学びを踏まえ、臨床指導者や教員に相談し、指導を受けながら患者を受け持ち、看護を展開する。
④学内実習(最終日):グループワークや学内カンファレンス、個人面談を通し、実習全体の学びの統合を図り、実習レポートを作成する。

≪カンファレンス≫
 学生の体験や気づき、学びを促進し、統合する機会として位置づける。
  • 学内カンファレンス
①実習初日:実習初日の気づきや学びを共有し、翌日からの実習に備える。
②地域事業所実習最終日:地域事業所での体験および学び、それらを踏まえた病院実習における目標および課題を共有する。
③実習最終日:病院および病棟の紹介、実習全体の体験および学びを共有する。
  • 日々のカンファレンス
毎日、地域事業所や実習病棟ごとに行い、地域事業所の担当者および実習指導者、教員も参加する。ここでは、その日に気づいたことや学び、疑問、悩み等を学生主体で話し合う。
  • 院内カンファレンス
①病院実習初日:病院実習初日の振り返り、地域事業所実習での学びを踏まえた目標および課題(ポートフォリオ)、明日からの方向性を共有する。
②病院実習最終日:患者理解および関係づくり、アセスメントと働きかけ、実習全体の学びを共有する。

※パソコンの利用:必要に応じて、各自ノートパソコンを持参する。
※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。
教科書
  • 教科書 ※最新版が変わっていても買い直す必要はありません。
①武井麻子 江口重幸 末安民生他:《系統看護学講座 専門分野Ⅱ》 精神看護学[1] 精神看護の基礎 医学書院(最新版)
②武井麻子 末安民生 小宮敬子他:《系統看護学講座 専門分野Ⅱ》 精神看護学[2] 精神看護の展開 医学書院(最新版)
③中井久夫 山口直彦:看護のための精神医学(最新版)
精神健康看護論・精神障害論・精神障害看護論・精神看護援助論で配布した講義資料
  • 実習要項と実習ガイダンス資料を熟読しておいてください。
参考文献
必要時に提示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【学内実習(実習初日】
<事前学習:2h>事前課題として、以下の3つを行う。
①ユニバーサルパスポートに提示している復習テストを実施する。
②今までの実習体験を振り返り、プロセスレコード(実習ガイダンス時に配布)に記述する。
③実習先の地域事業所について調べ、所定の記録用紙(実習ガイダンス時に配布)に記述する。
<事後学習:2h>1日の実習を通して学んだことや考えたこと等を振り返り、毎日の記録等にまとめる。翌日の実習に向けて、行動目標および行動計画の作成、看護の実施に向けて予習をする。

【地域事業所実習・病院実習】
<事前学習:2h>これまでに学習した知識や演習の内容について復習する。精神障害をもつ人へのかかわりや看護に向けて、必要な自己学習を行う。
<事後学習:2h>1日の実習を通して学んだことや考えたこと、実際に行ったかかわりや看護の場面等を振り返り、日々の記録等にまとめる。翌日の実習に向けて、行動目標および行動計画の作成、看護の実施に向けて予習をする。

【学内実習(実習最終日)】
<事前学習:2h>実習を通して学んだことや考えたこと、実際に行ったかかわりや看護の場面等を振り返り、学内カンファレンスに向けて準備をする。
<事後学習:2h>実習や学内カンファレンスを通して学んだことや考えたこと、実際に行った看護の場面等を振り返り、実習全体での学び統合し、実習レポートにまとめる。
アクティブ・ラーニングの内容
実習初日と最終日の学内カンファレンス、毎日の地域事業所および病棟ごとのカンファレンス、定期的なテーマカンファレンス(事業所カンファレンス、院内カンファレンス)にて病棟の臨床指導者および事業所の担当者、教員を交えてディスカッションを行い、体験や気づき、学びを深めます。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
達成目標の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与します。

【成績評価の方法】
到達目標の到達度:70%、カンファレンス・態度・実習レポート:30%を基準として、 総合的に評価します。
課題・試験結果の開示方法
  • 事前課題:復習テストについては、ユニバーサルパスポートにて回答後、すぐに結果がフィードバックされます。また、プロセスレコードと地域事業所の記録については、実習初日に担当教員が確認し、フィードバックします。
  • 実習最終日に、担当教員から実習全体のフィードバックをする時間(個人面談)を設けています。
履修上の注意・履修要件
クリニカル看護実習を履修しておくこと。
実践的教育
看護師、精神看護専門看護師としての経験を有する教員が、実践的な指導を行うため、該当します。
備考
実習初日に、実習要項に沿ってオリエンテーションを行います。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。