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						教員名 : 酒井 康裕 
						
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					 授業科目名 
							がん看護病態学特論 
							(英語名) 
							Oncology Nursing Pathobiology 
							科目区分 
							ー 
							− 
							対象学生 
							看護学部 
							学年 
							1年 
							ナンバリングコード 
							ANNMN5MCA1 
							単位数 
							2.0単位 
							ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。 
						授業の形態 
							講義 (Lecture) 
							開講時期 
							2025年度前期 
							担当教員 
							酒井 康裕、安保 博文、山口 崇、田村 和朗、内田 恵 
							所属 
							非常勤講師 
							授業での使用言語 
							日本語 
							関連するSDGs目標 
							目標3 
							オフィスアワー・場所 
							講義後休憩時間・非常勤講師控室 
							連絡先 
							初回講義の際に提示する 
							対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標 
						二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。 
						学部DP 
							ー 
							研究科DP 
							3◎/6◎/7◎ 
							全学DP 
							ー 
							教職課程の学修目標 
							ー 
							講義目的・到達目標 
							【講義目的】 
							看護の高度実践に必要な腫瘍病態学の共通部分を教授することによって、高度実践看護師(専門看護師)として、人間の身体に生起する病変の基本を知り、その成り立ちについて細胞・分子レベルで理解を深める。 腫瘍病態学の知識を基盤として、がん治療・遺伝性腫瘍・緩和に関わる臨床推論、症状マネジメントの理解を深める。 臨床病態学の知識を適用し科学的根拠を持って看護援助方法の発展につなげる。 【到達目標】 1. 看護の対象となる人間に生起する病態学的変化について、臨床的に重要な病変とその成り立ちについて説明できる。 2. がん患者の事例分析において、病態学的根拠に基づく臨床判断を踏まえて、高度実践看護の方向性を具体的に示すことができる。 授業のサブタイトル・キーワード 
							キーワード:腫瘍学、腫瘍遺伝学、緩和医療、症状緩和 
							講義内容・授業計画 
							【講義内容】 
							器官、組織、細胞、分子のレベルで人間の身体に生じる様々な病理学的変化のうち、高度実践看護師が遭遇しやすい現象を取り上げ、その病態の成り立ちを解説する。病理診断、遺伝性腫瘍、医学的判断過程、がんの病態を踏まえた症状マネジメントを学び、看護において活用できるようにする。 【授業計画】 1. がんの発生と進展機構、腫瘍学総論 (酒井康裕) 2. がんの診断:腫瘍マーカー、内視鏡、画像、病理検査、分子診断(酒井康裕) 3. 病理診断と癌取扱い規約、がんゲノム医療概論(酒井康裕) 4. 高度実践看護に活かす臨床病態学(酒井康裕) 5. ヒトゲノムの構造と機能、がんの分子生物学(田村和朗) 6. 遺伝医学:がんゲノム解析法、遺伝学的検査、個別化医療への応用(田村和朗) 7. 腫瘍遺伝学(1):がんの遺伝学の基礎知識、ヒトの遺伝学的多様性、遺伝性腫瘍、リスクアセスメント(田村和朗) 8. 腫瘍遺伝学(2):遺伝性腫瘍、がんゲノム医療と二次的所見、高度実践看護に活かす腫瘍遺伝学(田村和朗) 9. がん治療・緩和に関わる臨床推論1(山口崇) 10. がん治療・緩和に関わる臨床推論2(山口崇) 11. がん病態の鑑別診断、高度実践看護に活かす臨床推論(山口崇) 12. 症状緩和総論・がん疼痛の症状マネジメント (安保博文) 13. がんの病態を踏まえた消化器症状マネジメント :悪心・嘔吐、腸閉塞、便秘、腹水 (安保博文) 14. がんの病態を踏まえた呼吸器症状マネジメント :呼吸困難、咳嗽、胸水、気道分泌過多 、倦怠感(安保博文) 15. がんの病態を踏まえた精神神経症状マネジメント:せん妄、緩和ケアのためのコミュニケーション技術、苦痛緩和のための鎮静 (安保博文) ※授業の方法:基本的に全てのコマを対面で実施する。遠隔授業になる場合は事前に知らせると共に、学生はキャンパスに設置された通信環境により受講するため、学生自身での端末準備は不要。 ※生成系AIの利用: この授業においては生成AIの利用を予定していない。課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。 教科書 
							ガイダンスの際に文献リストを配布する他、授業において適宜提示する。 
							参考文献 
							・ ロビンス基礎病理学 原書11版(丸善出版)Robbins Basic Pathology Tenth Edition (Elsevier)2025年 
							・ 系統看護学講座 専門基礎分野 病理学 疾病のなりたちと回復の促進①(医学書院) ・ トンプソン&トンプソン遺伝医学 第2版 ・ コリンズのVINDICATE鑑別診断法 ・ 専門家を目指す人のための緩和医療学 改訂第3版2024年 ・ Oxford Textbook of Palliative Medicine 6th Ed. ・ 系統緩和医療学講座:身体症状のマネジメント(最新医学社, 2013年) ・ 系統看護学講座 別巻 緩和ケア 第3版(医学書院, 2020年) ・ 緩和治療薬の考え方,使い方 ver.3(中外医学社 2021年) ・ 緩和ケア・コミュニケーションのエビデンス ああいうとこういうはなぜ違うのか? (医学書院, 2021年) ・ 緩和ケアレジデントマニュアル 第2版(医学書院,2022年) 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安 
							【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)、プレゼンテーションの準備(5h) 
							【復習】レポート作成(3回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキストを読み直し(15h) アクティブ・ラーニングの内容 
							毎回、ディスカッションを行う。 
							成績評価の基準・方法 
							【成績評価の基準】 
							講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 グループワーク・発表・ディスカッション:50%、最終レポート:50%を基準として、受講態度 を含めて総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法 
							最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。 
							履修上の注意・履修要件 
							授業中に提示した資料をもとに、十分な予習・復習をして講義に出席すること。 
							実践的教育 
							がん医療の専門家および高度実践看護師教育の専門家で、臨床経験豊富な講師により具体的事例と議論を交えた講義を行うことより, 
							実践的教育に該当する。 備考 
							英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。 
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