![]() 教員名 : 高見 美保
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授業科目名
課題演習(老年看護学)
(英語名)
Advanced challenges Practicum in Gerontological Research
科目区分
ー
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
ANNMN6MCA3
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2025年度後期
担当教員
高見 美保
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
随時アポイントメントを取ること。高見美保(8F)研究室で対応する。
連絡先
高見美保:miho_takami@cnas.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
6◎/7◎/2〇
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】
高齢者が陥りやすい複雑で多様な疾病とその症状や健康障害について,老人看護専門看護師の実践紹介や演習を通して,専門的アセスメントと健康レベルに応じた看護援助について学ぶ。また,高齢者のセルフケア能力(心身の整え方)とハイリスク要因を見極めた上で,日常生活を送る上で起こり得る問題を予測する方法について理解を深める。 【到達目標】 1.老年期における発生頻度の高い疾患や症候群の発症メカニズムと症状の特徴を説明できる。 2.慢性期(急性増悪期を含む)〜回復期を見すえた老年看護実践で必要な心身のアセスメント項目を述べることができる。 3.高齢者のセルフケア能力(心身の整え方)と、ハイリスク要因の見極め方や日常生活を送る上で起こり得る問題の予測を提示することができる。 4.多様な場における老年看護実践における包括的アセスメントと支援方法をあげることができる。 授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:高齢者の健康障害,ハイリスク要因,セルフケア能力
講義内容・授業計画
当授業は実践的教育に該当する。
【講義内容】 講義+ディスカッション形式,演習で行う。 高齢者特有の健康問題や症状の現れ方を「慢性期(急性増悪期を含む)〜回復期〜急性増悪期」の特性から捉える。その上で,専門的なアセスメントと支援方法を深めていく。 【授業計画】 1. 高齢者特有の健康問題と症状の現れ方の特徴について確認、検討する(担当:高見美保)(講義+ディスカッション) 2. 高齢者特有の健康問題と看護実践(特別講師:医療機関で活動する老人看護専門看護師) 1) 慢性疾患を抱える高齢者が急性増悪にいたる過程をふまえた身体管理と看護,(1)呼吸不全(呼吸器疾患と機能低下の関連と早期発見に必要な見きわめと看護), (2) 循環不全(循環動態を悪化させる要因と早期発見に必要な見きわめと看護)(文献・資料を用いた講義とディスカッション) 3. 高齢者特有の健康問題と看護実践(特別講師:医療機関で活動する老人看護専門看護師) 1) 慢性疾患を抱える高齢者が急性増悪にいたる過程をふまえた身体管理と看護, (1) 健康問題から生じる廃用症候群,生活障害を予防する看護実践(文献・資料を用いた講義とディスカッション) 4. 高齢者特有の健康問題と看護実践(講義+演習:高齢者のフットケア)(担当:兵庫県立大学看護学部 成人看護学准教授 慢性看護専門看護師 片岡千明) 1) 急性増悪期から回復期を目指す治療/療養課程で生じる問題への看護実践, (1)高齢者特有の代謝性疾患とそれに伴う機能障害について, (2) 高齢者自身が体得できるフィジカルアセスメントとフットケアについて 5. 高齢者特有の健康問題と看護実践(講義+演習:高齢者のフットケア)(担当:兵庫県立大学看護学部 成人看護学准教授 慢性看護専門看護師 片岡千明) 1) 急性増悪期から回復期を目指す治療/療養課程で生じる問題への看護実践, (1) フットケア演習(演習室にて,教員指導のもと学生同士で行う) 6. 高齢者特有の健康問題と看護実践(担当:高見美保)(講義,文献・資料を用いた学生によるプレゼンテーション,ディスカッション) 1)排泄障害とスキントラブル(排泄コントロールと褥瘡を含むスキントラブルの予測と予防について) 7. 高齢者特有の健康問題と看護実践(担当:高見美保)(講義,文献・資料を用いた学生によるプレゼンテーション,ディスカッション) 2)転倒、骨折(運動器疾患の発生要因と治療上のリスクへの予測) 8. 高齢者特有の健康問題と看護実践(担当:高見美保)(講義+模擬事例による演習) 1) 高齢者のセルフケア能力を見きわめ、平生の生活を整えるための包括的アセスメントと必要な看護実践, (1) 急性増悪期から回復期(慢性期)の健康問題を抱える高齢者の生活を整えるために必要な心身のアセスメントと環境整備,セルフケア能力を引き出すために必要な目標の設定について 9. 高齢者特有の健康問題と看護実践(担当:高見美保)(講義+模擬事例による演習) 1) 高齢者のセルフケア能力を見きわめ、平生の生活を整えるための包括的アセスメントと必要な看護実践, (1) 慢性期〜急性増悪を来した高齢者の悪化を予防するために必要な心身のアセスメント,リスクを予測し,予防する看護実践について 10. 高齢者特有の健康問題と看護実践(担当:高見美保)(講義+模擬事例による演習) 1) 高齢者のセルフケア能力を見きわめ、平生の生活を整えるための包括的アセスメントと必要な看護実践, (1) 療養の場(自宅、医療・福祉機関など)や心身状況の変化が高齢者に及ぼす影響と状態,状況に合わせた看護実践について 11. 医療機関と地域をつなぐ「在宅診療/看護」(特別講師:在宅診療医)(講義+演習) <講義>1) 高齢者の健康問題のへの支援〜多職種による連携〜, (1) 健康問題が生活に及ぼす影響, (2) 幅広い専門職による高齢者の支援 12. 医療機関と地域をつなぐ「在宅診療/看護」(特別講師:在宅診療医)(講義+演習) <講義>1) 高齢者の健康問題のへの支援〜多職種による連携〜, (1) 高齢者の生活を支援する医療と看護の提供 〜リーダーシップと調整能力〜, (2) 地域の専門職がつながって学び合い実践力を高めるとは 13.医療機関と地域をつなぐ「在宅診療/看護」(特別講師:在宅診療医)(講義+演習) <演習>1) 高齢者の健康問題のへの支援〜多職種による連携〜, 複数の在宅診療機関が参加して開催されているオンライン事例検討会/研修会の参加 14. 高齢者の健康生活を支援する老人看護専門看護師の展望(担当:高見美保)(講義,文献・資料を用いた学生によるプレゼンテーション,ディスカッション) 1)高齢者特有の健康問題と症状のステージ(慢性期〜急性増悪期)に応じた看護実践について探求する 15. 高齢者の健康生活を支援する老人看護専門看護師の展望(担当:高見美保)(講義,文献・資料を用いた学生によるプレゼンテーション,ディスカッション) 1) 高齢者のセルフケア(健康管理、健康増悪予防)を支援する看護実践について,2) まとめ *当授業は演習,オンラインを用いた演習を含む面接授業科目である。 *生成AIをレポート作成で用いることは禁止するが,授業トピックに関する事前学習・事後学習に利用することを許可する。ただし,生成 AI が生成する情報には誤りが含まれていることを 十分理解し,テキストや参考図書,その他の文献と照らし合わせながら利用すること。 *生成AIの出力した内容をそのままレポートとして提出したことが判明した場合は,単位を認定しない,または単位認定を取り消すことがある。 教科書
Robert L.Kane, Joseph G.Ouslander et.al(2017):Essentials of Clinical Geriatrics 8th , The McGraw-Hill Companies, New York.
参考文献
1.日本老年医学会編集(2013).老年医学 系統講義テキスト,西村書店,東京都. 2.永井良三 編集(2005):看護のための最新医学講座 第2版 第3巻 循環器疾患,中山書店,東京都. 3.葛西龍樹 監訳(2021):患者中心の医療の方法 第3版, 羊土社,東京都. 4.福井次矢,奈良信雄 編(2018):内科診断学第3版,医学書院,東京都. 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】各授業の課題テーマに沿って資料検索を行い,プレゼンテーション資料を作成する(各回、2〜3h程度)。
【事後学習】授業で受けたプレゼンテーションの講評やディスカッション内容を振り返り,自身の思考整理を行う(各回2h程度)。 *事前学習と事後学習は反復的に行い,講義内容の理解を深めることを期待する。 アクティブ・ラーニングの内容
*慢性看護学専門看護師でもある成人看護学領域の教員による講義とフットケア演習を含んでいる。演習は担当教員の指導の下に行い,必用な準備についても連絡を受けること。
*複数の在宅診療機関が参加するオンライン事例検討・研修会については,許可されたID,パスコードの連絡を教員から行います。オンライン事例検討会で知りえた個人情報は厳守するとともに,意見交換の際にも個人が特定されないように留意すること。 成績評価の基準・方法
成績評価の基準
高齢者特有の健康問題や症状の現れ方を慢性期(急性増悪期を含む)〜回復期〜急性増悪期)の特性を学べた者に対し,講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じて、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ,単位を付与する。 成績評価の方法 プレゼンテーション内容(50%)と演習・フィールドワークの内容(50%)を基準として,受講態度(積極的な質問等)を含めて,総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
・フィールドワークのレポートやプレゼンテーションの内容については,講義時に検討事項の提示とともに講評を返し,到達目標の課題を明らかにしたうえで改善点を教示する。また,ディスカッション内容についても討議を進めて理解度を確認し,到達目標の達成状況に対するレベル評価を返す。
履修上の注意・履修要件
講義の進捗状況に合わせて,適宜,事前・事後課題を課すことがある。
実践的教育
臨床や地域社会での老人看護実践の経験があり,老人看護領域の研究や高度老人看護実習の指導を担当かつ、老人看護の学問体系を教授できる教員が講義・討議を担当するため,実践的教育に該当する。
備考
【学生と教員の双方向のやり取りについて】
当授業は,各講義内・演習内でのプレゼンテーションや討議において講義内容の理解度を確認し,その内容について担当教員からフィードバックを行う。また,必用に応じて面談の機会を設け,指導教員が学習内容や達成度に関するフォローアップを行う。 英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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