シラバス情報

授業科目名
コンピュータ実習1
(英語名)
Seminar of Computer Programming 1
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBL2MCA5
単位数
1単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実習 (Practical Training)
開講時期
2025年度前期
(Spring semester)
担当教員
新居 学、古谷 栄光、星野 光、小橋 昌司、和田 孝之
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
金曜日 12:20-12:55  新居 6206室(メールによる事前連絡が必要)
連絡先
UNIPAのQ&A機能を利用し,全担当教員に連絡してください.

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇/5〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
本講義では,1年次に修得した「プログラミング論I」および「情報処理演習」の知識を基礎として,C言語のより詳細な文法と実践的なプログラミング技術を実習を通じて習得することを目的とする.
特に,ポインタ,構造体,動的メモリ管理,ファイル処理など,プログラムの設計・実装に必要な技術を身につけ,演習を通じて論理的思考力と問題解決能力を養う.
また,「プログラミング論II」と連携し,実践的なコーディングスキルを高めることで,より高度なプログラムの作成ができるようになることを目指す.

【到達目標】
本講義を修了した学生は,以下の能力を身につけることを目標とする.
  • C言語を用いて,基本的なプログラムの仕組みを説明できる.
  • 与えられた仕様に基づいて,C言語で適切なプログラムを設計・作成できる.
  • ポインタ,構造体,動的メモリ管理,ファイル処理などの概念を理解し,プログラムに応用できる.
  • エラーハンドリングやデバッグを通じて,プログラムの動作を適切に修正できる.
  • プログラムの可読性・保守性を考慮し,適切なコメントやコーディングスタイルを意識して実装できる.

この講義を通じて,基礎的なプログラミングスキルを発展させ,実践的な問題解決能力を養うことを目標とする.
授業のサブタイトル・キーワード

【サブタイトル】

実習を通じて学ぶC言語プログラミング


【キーワード】

C言語,プログラミング,実践的コーディング
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では、1年次に修得した「プログラミング論I」「プログラミング演習」を基礎とし、より詳細なC言語の文法や実践的なプログラミング技法を実習を通じて理解します。特に、ポインタや構造体、動的メモリ管理、アルゴリズムの実装など、実際のプログラミングで重要となる技術を体系的に学びます。また、「プログラミング論II」と連携して実習を行い、講義で学んだ理論を実際のプログラムとして実装し、理解を深めます。

【授業計画】
本講義は、以下の授業計画に従い、実習を通じてC言語の理解を深めます。

第1回 統合環境によるプログラミング
第2回 C言語の基礎プログラミング
第3回 ポインタの基礎とアドレス演算
第4回 関数の基礎と再帰関数
第5回 ポインタによる文字列の基本操作とライブラリ関数
第6回 ポインタを使った文字列処理と文字列操作の応用
第7回 第1回理解度確認評価実習(1〜6週目の理解度確認)
第8回 ファイル操作と構造体の基礎
第9回 構造体とポインタの応用
第10回 構造体プログラミング
第11回 動的メモリ管理 malloc, free と構造体
第12回 複雑な構造体(ビットフィールド, リスト構造)
第13回 プリプロセッサ
第14回 データ構造とアルゴリズムの基礎
第15回 第2回理解度確認評価実習(全体の理解度確認)

【生成AIの利用について】
本実習では、授業中における生成AIの利用を禁止します。実習は、学生自身のプログラミング能力を向上させるための重要な機会であり、自らの知識とスキルで課題に取り組むことが求められます。
ただし、事前学習や事後学習の際には生成AIの利用を制限しません。学生は自由に生成AIを活用し、学習内容を理解・修得することができます。




教科書
例題で学ぶはじめてのC言語(第2版)
大石 弥幸/朝倉 宏一【共著】
発行: ムイスリ出版
ISBN: 9784896413090
参考文献
独習C 新版
arton著
発行:  翔泳社
ISBN: 9784798150246
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【事前学習】

授業で使用するテキスト教材の該当部分を事前に学習し、授業内容の理解を助ける準備を行います。また、各授業で取り扱うプログラムの基礎的な構造や関数について調査し、C言語の基本文法や関連する技術の理解を深めることが重要です。
1回の授業につき約2時間を目安とし、全15回で合計30時間を想定しています。

【事後学習】

授業で学んだ内容を深く理解し、知識を定着させるために、以下の学習を行います。
  • プログラムの再実装:授業で学んだコードを改めて自分で書き直し、理解を深めます。
  • 演習課題の実施:授業で出題された問題を解き直し、実践的なスキルを向上させます。
  • 講義内容の復習:理解が不十分だった点を中心に、教科書や資料を読み直し、知識を定着させます。
  • 提出課題のフィードバックを活用した修正:提出した課題の採点結果はUNIPAで返却されます。指摘された箇所の修正を行い、より良いコードの書き方を習得します。
1回の授業につき約2〜3時間を目安とし、全15回で合計45時間を想定しています。
アクティブ・ラーニングの内容
本講義では、実践的なプログラミングスキルを習得し、理解を深めるために、以下のアクティブ・ラーニングの手法を取り入れます。
  • 教科書掲載のプログラムを事前に入力しての実習
    各授業で扱うプログラムについて、教科書に掲載されているコードを事前に入力し、実行しておくことを推奨します。これにより、実習時にはプログラムの構造や動作を理解した状態で臨むことができ、コードの変更や応用に集中することが可能となります。
  • 指示された課題に対する自主的な取り組み
    実習中は、指示された課題について各学生が自ら考え、実装を進めることが求められます。単なるコードの入力ではなく、試行錯誤しながらプログラムの動作を確認し、より適切な実装方法を探る姿勢を重視します。
  • 他学生との教え合い・ディスカッションの推奨
    実習中は、学生同士の教え合いやディスカッションを積極的に行うことを推奨します。プログラムのエラーや疑問点について議論しながら進めることで、異なる視点や解決方法を学ぶ機会となり、より深い理解につながります。
  • 教員やTAへの質問の活用
    実習中にわからない点や疑問が生じた場合は、積極的に教員やTAに質問し、理解を深めることが重要です。質問を通じて、プログラムの改善点やより良い実装方法についてのフィードバックを得ることができます。
これらのアクティブ・ラーニングを通じて、技術的な知識だけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力の向上も目指します。
成績評価の基準・方法

【成績基準】

基本的なC言語プログラムを説明でき,自分でプログラミングが可能であることを評価する.講義目的・到達目標に記載されている能力(知識・技能,思考力,判断力)の到達度に基づき,以下の基準で成績を評価し,単位を付与する.
  • S(90点以上)
  • A(80点以上)
  • B(70点以上)
  • C(60点以上)


【成績評価の方法】

毎週の実習時間中に課題を提出し,各週の課題を100点満点で評価する提出された課題の再提出も認め,修正後の内容も評価の対象とする
また,講義目的・到達目標に記載された能力(知識・技能,思考力,判断力)の到達度を評価するため,2回の理解度確認評価実習を実施し,100点満点で採点する
成績は以下の割合で総合的に評価し,最終成績を決定する.
  • 理解度確認評価実習(2回):70%
  • 毎週の課題提出(再提出を含む):30%
  • 受講態度(積極的な質問など)も加味して評価する.
3回以上欠席した場合は,受講資格を失うものとする.
定期テストは実施しない.

課題・試験結果の開示方法
  • 毎週提出する実習課題は,UNIPAのクラスプロファイル機能を通じて点数とコメントを返却する.満点(100点)に満たない場合は,再提出を求め,修正後の内容を再評価する
  • 理解度確認評価実習の結果は,UNIPAのクラスプロファイル機能を通じて点数と講評を返却する.必要に応じて,授業内で解説を行う.
  • 学生からの要望があれば,オンライン会議システムを利用して個別のフィードバックを実施する.

履修上の注意・履修要件
  • 本実習は毎回出席することが前提である.やむを得ない理由で欠席する場合は,実習開始前までに必ず担当教員へ連絡し,後日,理由を証明する書類(例:病欠の場合は病院の領収書など)を提示すること
  • 「プログラミング論I」および「プログラミング演習」の授業内容を理解していることが望ましい
  • 実習の妨げになる行為を一切慎み,実習室の使用ルールを遵守すること
  • 本実習は,「プログラミング論II」の演習として位置づけられ,連動して進行するため,併せて受講することを強く推奨する
  • コンピュータ実習室に備え付けのパソコンを使用して実習を行う.個人のノートパソコンを持ち込んで使用することも可能だが,持ち込みパソコンに関する演習範囲外の質問には対応しない.
  • 2回の理解度確認評価は,実習室の据え付けパソコンを用いて実施するため,その使用方法を事前に習得しておくこと.使用方法の習得不足による救済措置は行わない





実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。