シラバス情報

授業科目名
情報回路
(英語名)
Information Circuits
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
長宗 高樹
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
月曜日 12:20〜12:50 6208室 OR オンライン会議システム
メールによる事前連絡が望ましい.

連絡先
nagamune@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
 コンピュータが有機的に結合された情報通信システムの大部分は,ディジタル信号処理を基本とする情報回路からなる.これら情報ディジタル回路に関する基礎的知識修得を目的として,まず,トランジスタのスイッチング動作やゲートレベルの基本回路について概説する.次いで,デコーダ・加算回路等の組合せ回路について講義するとともに,カウンタ・レジスタ等の順序回路について説明する.さらに,A/D・D/A変換回路について解説する.

到達目標
 本講義の到達目標は,1)バイポーラトランジスタ,MOSFETのスイッチング動作原理を定性的・定量的に説明できること,2)加算回路,デコーダ,マルチプレクサ,レジスタ,カウンタを解析し,設計できること,3)組合せ論理回路を簡単化するとともに,その手法を順序回路の解析・設計に応用できること,4)A/D、D/A変換回路の原理を説明できること,である.


授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義内容
 コンピュータシステムを支えるディジタル電子技術は著しく発展しており,従来アナログ電子回路で取り扱われていた信号を,ディジタル処理化するケースが数多く見られるようになった.また,ディジタル電子回路の集積度が指数関数的に増大し,システム構成は大規模化・複雑化傾向にある.ただし,超高密度集約化されたコンピュータシステムですら,基本的には数種のディジタル回路の組合せに過ぎない.すなわち,それら基本回路の特性や動作を充分に把握していれば,いかなる複雑なディジタルシステムでも設計・解析が可能となる.本講ではディジタル回路に関する普遍的基礎知識を習得する.まず,ディジタル基本回路といえるゲートの動作原理を,トランジスタレベルまで掘り下げて学ぶ.次いで,デコーダ,マルチプレクサ,加算回路,カウンタ,レジスタ等の簡単な組合せ回路や順序回路の設計・解析について,それらの実装例を数多く取り上げながら詳述する.さらに,A/D, D/A変換回路についても解説する.

授業計画
1.トランジスタのスイッチング特性(1)
2.トランジスタのスイッチング特性(2)
3.ディジタル回路の論理関数表現
4.基本論理ゲート(1)
5.基本論理ゲート(2)
6.組み合わせ論理回路の設計・解析(1)
7.組み合わせ論理回路の設計・解析(2)
8.中間のまとめ
9.順序回路の基礎
10.順序回路の解析・設計(1)
11.順序回路の解析・設計(2)
12.順序回路の解析・設計(3)
13.インターフェース回路(1)
14.インターフェース回路(2)
15.インターフェース回路(3)



教科書
藤井信生著,ディジタル電子回路 集積回路化時代の,オーム社(生協で購入する)
参考文献
岸 政七,川又 晃共著,ディジタル電子回路,昭晃堂(姫路書写学術情報館にあり)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事前配布する資料の読み込み(2h x 15回)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキストを読み直し(2h x 15回)
アクティブ・ラーニングの内容
講義中の課題についてはGoogleFormに解答を提出した後に解説する.
成績評価の基準・方法
講義目的・到達目標に記載する事項について十分習得した者に単位を授与する.同事項に関する到達度に応じてSからCまで成績を与える.
 授業計画の項目1から7について中間試験を行う.期末試験は項目9から15を主な範囲として出題する.
中間試験40%,期末試験40%,受講態度による評価(講義中に実施する演習課題)20%により評価を行う.
総合点に応じて,S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価の上,単位を付与する.


課題・試験結果の開示方法
講義中の課題においては,解答提出後に解説を行う.
中間試験においては,次回以降の講義内で結果を開示し,解答例の解説を行う.
期末試験においては,希望者に結果を開示し,解答例は授業サポートホームページで解説する.

履修上の注意・履修要件
電子回路I,計算機基礎,離散数学を修得しておくことが望ましい.
課題回答では,生成系AIの使用は不可とする.生成系AIを使用したことが判明した場合は,単位を認定しない,又は認定を取り消すことがある.

実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。