シラバス情報

授業科目名
有機化学Ⅰ
(英語名)
Organic Chemistry I
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBO2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
担当教員
古山 渓行、梅山 有和
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時(事前連絡が望ましい)・C606(古山)
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
有機化合物の基礎となる炭素化合物の化学結合を混成軌道の概念を用いて説明できるようになる。さらに、化学反応式における電子の動きを矢印でどのように示すか、化学命名法、分子の立体配座や立体構造、酸・塩基の概念、炭素ー炭素不飽和結合を有する化合物であるアルケン、アルキンやハロゲン化アルキルなどの合成方法や化学反応、さらには化学反応をイオン反応とラジカル反応に大別して論じることで有機化学の基礎を説明できるようになる。
授業のサブタイトル・キーワード
炭素を含む化合物の化学基礎
講義内容・授業計画
科目の位置付け、教育内容・方法
現在、有機化学は「炭素を含む化合物の化学」と定義されている。炭素を含む有機化合物は、プラスチック・合成繊維・ゴム・ガソリン等の石油化学製品や農薬や医薬品に広く使われるだけでなく、生命を形成する生体組織の主要部分もまた有機化合物である。有機化学I~IIIを通じて、各種有機化合物の構造と性質を理解した上で、その有機化学の反応を利用して有用な物質の合成を行うための基本的な知識を修得させる。有機化学Iでは、有機化合物の基礎となる炭化水素の命名法、立体化学などを学び、さらにハロゲン化アルキルの反応を例に置換反応、脱離反応やラジカル反応の概念、アルケンを例に付加反応の概念を学ぶ。
授業計画
1 本講義の全体説明、化学結合と分子構造(1)
2 化学結合と分子構造(2)
3 炭素化合物の種類:官能基と分子間力
4 酸と塩基:有機反応と反応機構序論(1)
5 酸と塩基:有機反応と反応機構序論(2)
6 アルカンとシクロアルカン:命名法と立体配座
7 立体化学:キラルな分子
8 問題演習および解説
9 イオン反応:ハロゲン化アルキルの求核置換反応と脱離反応(1)
10 イオン反応:ハロゲン化アルキルの求核置換反応と脱離反応(2)
11 イオン反応:ハロゲン化アルキルの求核置換反応と脱離反応(3)
12 アルケンとアルキンI:性質と合成、ハロゲン化アルキルの脱離反応(1)
13 アルケンとアルキンI:性質と合成、ハロゲン化アルキルの脱離反応(2)
14 アルケンとアルキンII:付加反応
15 ラジカル反応
定期試験

生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
第11版「ソロモンの新有機化学I 」— T. W. Graham Solomons, Craig B. Fryhle and Scott A. Snyder、池田正澄・奥山 格・上西潤一・ 西出喜代治・花房昭静 監訳(廣川書店)
参考文献
改訂3版「有機化学」—奥山 格・石井昭彦・箕浦真生(丸善)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各授業において指示されている教科書の部位を事前に読み込む(15回 × 2h=30h)
【復習】原則各回終了時に行う小テスト、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直す(15回 × 2h=30h)
アクティブ・ラーニングの内容
少人数のアクティブ・ラーニングは実施していないが、ユニバーサルパスポートを通じて授業計画や演習問題等を事前掲示することで事前学習・復習を促したり、授業に小テストを取り入れ次回に解説したりすることで習熟具合の確認をしている。
成績評価の基準・方法
有機化合物の基礎となる炭化水素の命名法、立体化学、置換反応、脱離反応やラジカル反応、付加反応などの概念について理解し、これらに関する適当な課題を解くことができる者に単位を授与する。原則各回最後に小テストを行い、前半部の講義の最後に演習を行う(20点)。これらと合わせて全般的な事項について定期試験(80 点)を行い、成績は、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)とする。
課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則次の講義内で解説する。模範解答を講義の中で紹介しながら講評する。定期試験は全体的な講評や模範解答をユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示す。 講義中に、ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って小テストやアンケートを行うことがあるため、スマートフォン以外のWi-Fiに接続可能なデバイス(PC・タブレット等)を持参することが望ましい。
履修上の注意・履修要件
応用化学概論I、IIを履修すること
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。