シラバス情報

授業科目名
医療健康工学概論
(英語名)
Introduction to Medical and Healthcare Engineering
科目区分
オープン大学院科目
対象学生
全研究科(大学院共通科目)
学年
1年
ナンバリングコード
HETMA5MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
(Fall semester)
担当教員
小橋 昌司、八木 直美、三浦 永理、住友 弘二、比嘉 昌、河南 治、荒木 望、高垣 直尚、古谷 栄光、藤田 孝之、上浦 尚武、新居 学、森本 雅和
所属
工学研究科
授業での使用言語
その他言語
日本語を基本とし,必要に応じて英語も使用する.
関連するSDGs目標
目標3/目標4
オフィスアワー・場所
木曜日12:30−12:55
工学キャンパス6号館6313 or オンライン会議システム
メール等で予約ください
連絡先
UNIPAのQ&A機能を使用して,全教員に連絡してください.

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
本講義では、医療を支える工学技術の融合に関するアプローチを理解し、その応用範囲について学びます。医療現場で使用される工学技術の基礎と原理を学び、それらが患者の診断、治療、ヘルスケア、生活の質の向上にどのように寄与するかを概説します。また、医療と工学がどのように相互に作用するのかを学際的な視点から理解することを目指します。

【到達目標】
受講生は、以下の能力を修得することを目標とします。
  1. 医療と工学の融合に関する基本的な概念を説明できる。(知識・技能)
  2. 医療現場での工学技術の役割を理解し、診断や治療における応用を説明できる。(知識・技能)
  3. 生体機能解析、医療システム工学、看護工学、IoT、医用計測制御工学などの技術について説明できる。(知識・技能)
  4. 医療現場における工学技術の重要性と応用性を理解し、多様な視点から医療と工学の分野における問題解決を考えられる。(思考力・判断力)
  5. 学んだ知識を活用し、将来的には革新的な医療機器の開発に寄与できる基礎力を身につける。(応用力・表現力)

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル: 医療を支える工学技術

キーワード:
  1. 医療システム工学
  2. 生体機能解析
  3. 医用IoT技術
  4. 人工知能・データサイエンスによる医療工学
  5. データヘルス
講義内容・授業計画
【講義内容】
現代の医療現場では,計測,診断,治療の各段階で工学技術が不可欠となっており,その重要性はますます高まっています.本講義では,医療における工学技術の基本原理と応用について学びます.特に,IoT,AI,医療システム工学,看護工学,医療制御工学,バイオエンジニアリング,流体医工学など,さまざまな分野における技術の役割と発展を理解することを目的とします.また,医療と工学の融合がもたらす新たな可能性や社会的影響についても概説します.

本講義は,オムニバス形式で実施し,各専門分野の講師が担当します.講義の順番は変更となる場合があります.

【授業計画】
  1. IoTとAIによるデジタルヘルス(担当:藤田)
  2. 人工知能による医療工学(担当:森本)
  3. 医療システム工学(担当:上浦)
  4. 医療デザイン工学(担当:八木)
  5. 看護工学(担当:新居)
  6. 医療制御工学(担当:古谷)
  7. ナノテクノロジーの医療応用(担当:住友)
  8. バイオエンジニアリング(担当:比嘉)
  9. 医療流体工学(担当:高垣)
  10. 医療熱流体工学(担当:河南)
  11. 医療材料学(担当:三浦)
  12. 兵庫県立大学での医療工学への取り組み(担当:小橋)
  13. 医療とAI(担当:小橋)
  14. 医用画像診断支援(担当:小橋)
  15. 医療におけるELSI(担当:小橋)

【レポート作成に関する注意】
レポート作成において,生成AIの利用について制限は設けません.しかし,生成AIによって作成された文章をそのまま提出することは認めません.提出物は必ず自分の言葉で書き直してください.生成AIの使用が許容範囲を超えた場合は,単位の認定をしない,または認定を取り消すことがあります.
教科書
適宜資料を配布します
参考文献
医用工学の基礎
著編者:土肥, 健純(監修)
出版社/提供元:東京電機大学出版局
出版年:2019
ISBN:9784501333201

大学契約の電子ブック(MARUZEN)を無料で利用できます.
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000076508


事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】
内容:
  • 各授業に先立ち,授業スライドやテキスト教材の該当部分を事前に読むこと.
  • 講義内容に関する基本知識を習得し,スムーズに授業に参加できるよう準備する.
時間の目安:
  • 各回2時間 × 15回 = 合計30時間

【事後学習】
内容:
  • 講義内容を復習し,理解を深める.
  • 講義に関連する内容について,レポートを作成する.
時間の目安:
レポート作成:各回2時間 × 15回 = 合計30時間


アクティブ・ラーニングの内容
本講義では,アクティブラーニングを積極的に取り入れます.

各講義では,質問や議論の時間を十分に確保し,受講生が主体的に学べる環境を提供します. 受講生には,積極的に質問をし,議論を深めることを推奨します. これにより,講義内容への理解をより深めることができます.


成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
本講義では,健康医療工学分野および関連分野で必要とされる工学技術に関する理解と説明能力を,講義目的・到達目標に記載された能力(知識・技能,思考力,判断力,表現力など)の到達度に基づいて評価します.成績は,以下の基準で付与されます.
  • S(90点以上)
  • A(80点以上)
  • B(70点以上)
  • C(60点以上)

【成績評価の方法】
  • 定期試験は実施しません.
  • 毎週提出されるレポートは100点満点で評価し,最終成績の80%を占めます.
  • 質問の回数と内容を100点満点で評価し,最終成績の20%を占めます.


課題・試験結果の開示方法
レポートの中から優れた内容のものを選び,講義中に紹介しながら講評します.
履修上の注意・履修要件
本講義はオムニバス形式で行われるため,担当教員が変わることがあります.受講する際は,各回の担当教員を確認してください.

予習と復習は,講義内容の理解を深めるために不可欠です.各講義の内容に応じた適切な予習と復習を行い,授業で学んだ知識を定着させるよう努めてください.

病気等の理由で授業を欠席する場合は,以下のいずれかの氏名と日付が確認できる書類を提出してください.
  • 診断書(コピー可)
  • 病院の領収書
提出された書類は確認後に返却します.

本講義はオンラインで実施されます.講義URLについては,別途連絡します.


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。