シラバス情報

授業科目名
ストレスマネジメント
(英語名)
Stress management
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
対象学生
環境人間学部
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
(Spring semester)
担当教員
堤 俊彦
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/3〇/4〇
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
本講義は、ストレスについての基礎理論を理解した上で、人々の健康を蝕むストレスの現状を知り、対応としてのストレスマネジメントの実践に関する知見を得る。授業では、感情の聞き取りやストレスカウンセリングなどの演習を行い、認知行動療法に基づくストレスマネジメントの実践的な方法論を獲得する。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
本講義では、最初に基礎となるストレス理論を紹介し、次いでストレスが及ぼす心身への影響の現状について具体例を通して示し、それらに対するコーピングやマネジメントなどの実践的な応用についての知見を得る。
1) ガイダンス 本講義の目標や概要の説明
 ストレス・マネジメントの概要と共に、クラス進行の方法、予習や復習のあり方、評価法について説明する。
2) 感情を捉える
 自分の感情を正確に認識し、適切に表現できる能力を養い、感情とストレスの関係性やストレスが引き起こすネガティブな感情への対処法を理解する。
3) 思考を捉える
 ストレスの原因やそれに対する自分の思考パターンを把握し、それを改善するための第一歩としての思考の捉え方について学ぶ。
4) 論理療法
  個人の思考パターンに焦点を当て、非合理的または非現実的な思考を現実的で建設的なものに変える論理療法について学ぶ。
5) 思考を柔軟にする
 ストレス要因に対して新しい視点や選択肢を見出すことで、ネガティブな感情や固定観念から解放される具体的な方法を学ぶ。
6) リラクセーション
  ストレスを軽減し、心身の健康を促進するために行う活動や状態であるリラクセーションの理論と実践スキルを獲得する。
7) コーピング
  ストレスに対処するための方法や戦略としての様々なストレスコーピングについて理解し、実践のあり方を学ぶ。
8) ミッドターム
  これまでの学習内容のふり返りと確認のためのテストを行う。
9) 感情理解
  感情の原因を探りそれに対する受容や適切に表現法を学ぶことで、ストレスや対人関係での問題解決がよりスムーズになる実践法を学ぶ。
10) 行動活性化
  楽しみや達成感を感じる行動のレパートリーを増やすことで、ストレスに健全に対抗する方法を学ぶ。
11) ソクラテス式問答
  自分の面しているストレスの意味を深く考えるために、問いかけを通じてその前提や思考過程を明確にし、自己発見を促す方法を獲得する。
12) 動機づけ面接法
     変えたいこと始めたい行動を起こすための、やる気を起こすための動機づけの仕組みと実践法を学ぶ。
13) 問題解決法(2)
   自分が面している問題に対して対応法を多数挙げ、重要性と簡易性を考えながら解決法を選択していく方法を学ぶ。
14) マインドフルネス
     今この瞬間に意識を集中し、判断せずに自分の感覚や思考、感情を受け入れることを目的とした心の状態であるマインドフルネスを体感する。
15) まとめ
  ここまで学習してきた内容の確認とまとめを行う
16) 定期試験(ファイナルテスト)
教科書
特に指定しない。毎講義事に資料を配布する。
参考文献

自分でできる認知行動療法 うつと不安の克服法 清水 栄司 星和書店

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み予習レポート作成・提出する(40 h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキストおよび資料等を読み直し(20 h)
アクティブ・ラーニングの内容
3人程度のグループに分け、グループ単位でのディスカッションした内容を発表する。
成績評価の基準・方法
ストレスについての基礎的な理論を理解し、それに基づいたストレスマネジメントの実践的な方法論を獲得した者については、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づきS(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を授与する。
課題・試験結果の開示方法
定期試験の答案用紙を返却する。
履修上の注意・履修要件
すでに「健康心理学」を受講していること。

実践的教育
講義で学習したストレス対処方法を日常で実践してセフルモニタリングで効果を検証する課題が与えられる。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。