シラバス情報

授業科目名
健康心理学
(英語名)
Health psychology
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
-
対象学生
環境人間学部
学年
2年
ナンバリングコード
HHHBE2MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
堤 俊彦
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/2〇/4〇
研究科DP
全学DP
1-1◎
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
健康心理学は、心だけではなく身体面や行動にも焦点をあてた健康観についての基礎的な理論を理解した上でより良い健康状態であるウェルビーイングを目指す心理学の実践・応用科目である。本講義の到達目標は、1)基礎的な心理学知識をつけストレスや心身症などへの予防的な視点から応用する力を獲得し、2)それらの実践をポジティブ思考やセルフコントロールなど、より現代的な健康行動を獲得のための実践のあり方を修得する。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
本講義では、最初に基礎となる心理学理論を紹介し、次いでストレスや心身症などの現状を具体例を通した話題を提供し、それらに対する予防法やマネジメントなどの実践的な応用についての知見を得る。
1)ガイダンス 本講義の目標や概要の説明
心理学の中では新しい領域の一つである健康心理学は、最新の学習理論を用いて、人の幸福を追求する心理学であることを理解する。
2)健康心理学とは何か
ストレス社会と言われる現代社会の中で起こる様々な心や体の健康問題への対応としての健康心理学に期待される役割及びその方法について概観する。
(reading:健康心理学とは)
3)科学としての心理学
心理学を生活で応用するにあたって必要となる、基礎的な知識として、科学としての心理学の成り立ちについて説明できる。
(reading :健康心理学の人間理解:第1節・第2節)
4)健康心理学のルーツ
健康心理学のルーツといえる臨床心理学や行動心理学、人間性心理学などとの関連性について理解を深める。
( reading :健康心理学の人間理解:第3節・第4節)
5)健康行動変容
より健康を目指すにはライフスタイルを修正する必要があり、それを成し得るための行動変容モデルについて説明できる。
(reading:健康行動のモデル)
6)ストレスとコーピング
現代人を苦しめるストレスについて、ネガティブな影響だけではなく、強みの視点を含めたマネジメントの実践法を獲得する。
(reading:ストレスと健康)
7)対人交流パターンの理解
対人交流のスタイルは状況や相手に応じて変化する自分の対人スタイルを知り、適切な交流方法を選ぶことで、より良い人間関係の築き方を理解する。
(reading:交流分析)
8) ミッドターム
これまで学習してきたことのまと評価(到達度の確認)を行う。
9) ポジティブ心理学
より幸福的な生活を送るためには、ネガティブな心理よりも、人の強みや快感情などの、心理のポジティブなサイドへのアプローチが必要となることを理解する。
(reading:ポジティブな人は驚くほど社交的だ)
10)健康的な感情とは
人の幸福にはポジティブ感情は欠かすことはできないことを確認する一方で、ネガティブな感情も自分の守るための機能を持つことを理解する。
(reading:感情はコントロールできる?)
11)パーソナリティと健康
幸福な生き方は生活の変化はよりもパーソナリティ要因が大きく影響することを理解し、自分のパーソナリティの評価とその対応のあり方を理解する。
(reading:性格で幸福度は決まる?)
12)喜びの人生としてのフロー
人が喜びを感じるときは何かに没頭している状態であり、健康的なライフスタイルを築く上でも重要となるフローの理論と実践のための知見を得る。
(reading:フローを生きる)
13)ライフタイルと健康
幸福につながる健康を維持するにはライフスタイルを安定させる必要がる。アドラー心理学に基づいてライフスタイルの構築法を理解する。
(reading:人生を変える発想)
14)優越性の追求
優越性の追求にはポジティブな面とネガティブな面があり、それをどう解釈しどう行動に移すかによって健康感や幸福感に影響が及ぶことを理解する。
15)マインドフルネス
現在の瞬間に意識を向け、非評価的な態度でその瞬間を受け入れることに重点を置いた健康実践であるマインドフルネスについて学ぶ。
16) 定期試験
教科書
特に指定しない。毎講義事に資料を配布する。
参考文献

ベーシック健康心理学-臨床への招待 山蔦圭輔 ナカニシヤ出版

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み予習レポート作成・提出する(40 h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキストおよび資料等を読み直し(20 h)
アクティブ・ラーニングの内容
ストレスチェックや対人交流スタイルについてグループによるシェアリングの実施。
成績評価の基準・方法
心身の健康観についての基礎的な理論を理解し、それに基づいた実践のあり方を理解した者については、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づきS(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を授与する。
課題・試験結果の開示方法
定期試験の答案用紙を返却する。
履修上の注意・履修要件
基礎系の心理学(心理学概論、教育心理学など)の授業を受けていることが望ましい。授業で指示した課題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したreading課題の予習レポートを作成して講義に出席すること。予習レポートはユニバーサルパスポートを通し提出は授業前日内とする。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。