シラバス情報

授業のサブタイトル・キーワード
生物多様性、分類、系統、形態、生態、人との関わり
講義内容・授業計画
教科書
適宜プリント資料を配布予定。
参考文献
教養のための昆虫学(平嶋義宏・広渡俊哉編著、東海大学出版部)、応用昆虫学(石川幸男・野村昌史編、朝倉書店)など
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
アクティブ・ラーニングの内容
標本の作製や整理などの実習を取り入れる。
成績評価の基準・方法
課題・試験結果の開示方法
実施する小テストの模範解答は、その後の授業内にて解説する。レポートについては、それぞれ講評を返す。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
​担当教員は、兵庫県立人と自然の博物館研究員を兼務し、昆虫類を対象とした分類学によって種の多様性を解明する研究を行っている。本講義は、昆虫学の基礎的な部分を講義するもので、担当教員の専門分野(昆虫分類学)における研究成果や、実務経験をベースとした実習的要素も含める予定である。担当教員の研究詳細はresearchmap (https://researchmap.jp/read0107907)を参照。​
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。

授業科目名
基礎昆虫学特論
(英語名)
Advanced Fundamental Entomology
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
山田 量崇
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標15
オフィスアワー・場所
講義後または随時、人と自然の博物館にて。
連絡先
yamada@hitohaku.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】地球上で最大の種数を誇る昆虫類について、その形態・分類・生態などの基本的知識を学び、昆虫が繁栄した要因を理解するとともに、有用昆虫の利用、害虫管理、生物多様性保全、博物館などの観点から人との関わりについて考える。

【到達目標】昆虫に関する基礎的で幅広い知識を習得し、昆虫学が自然科学や一般社会において果たす役割について説明できる。

【講義内容】
前半は昆虫の形態、分類、系統、生理、生態などの基礎的な内容に加え、寄生や擬態、社会性といった特徴的な事象について講義し、後半は益虫や害虫、希少種や外来種などの視点で人間との関わりについて講義する。また、終盤には、研究活動の一端を学ぶため、採集法や標本作製、標本管理について実習的要素を交えながら授業を行う。
【授業計画】
1. 昆虫とは
2. 昆虫の体のつくり
3. 昆虫の行動と生殖
4. 昆虫の食性
5. 寄生・擬態
6. 社会性の昆虫
7. 昆虫の分類① 各目の紹介
8. 昆虫の分類② 各目の紹介
9. 人との関わり① 益虫
10. 人との関わり② 害虫
11. 生物多様性の保全(希少種と外来種問題)
12. 昆虫採集学
13. 昆虫標本の作製と管理(標本学)
14. 昆虫学と博物館
15. 授業のまとめと評価

※授業は土日の4日間の集中講義で実施する(具体的な課題や順序は諸都合によって変更することがある)。
※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習にあたり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。教員が認める範囲を超えて生成系AIを使用したことが判明した場合は、単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。

【予習】授業計画に記載の項目について、提示した参考図書のほか、様々な昆虫関係の図書があるため、予習の参考にしてもらいたい。また、これまでに学んでいる知識があれば疑問点を明らかにしておく。(30時間)

【復習】配布資料を見直し、参考文献等を用いて理解を深める。(30時間)

【成績評価の基準】

「昆虫」の基本的知識を学び、自然科学や一般社会における「昆虫学」の果たす役割を理解し、説明できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】

講義期間中に行う小テスト(50%)、最終試験に相当するレポート(40%)、受講態度(10%)により評価する。

・兵庫県立人と自然の博物館(三田市)で実施する。

・履修にあたっては、十分な予習・復習をして講義に出席すること。