シラバス情報

授業科目名
進化生態学特論
(英語名)
Evolutionary ecology
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度前期
(Spring semester)
担当教員
高橋鉄美
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
授業後30分・人と自然の博物館4階 生態G室
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
 現生の生物は、すべて過去の進化の結果である。その進化を学ぶことは、我々を含む生物の将来を考える上で重要であり、また生物をより深く理解し、その重要性に気づくきっかけにもなる。本講義では、進化生態学の基礎を理解することを目的とする。
到達目標
 進化生態学の基礎を習得し、将来の行動の指針となるように、自然の仕組みについて説明できるようになること。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:進化、遺伝、自然選択、性選択、種分化、系統
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、進化生態学に関する5つの大きなトピックについて紹介し、具体的な研究事例も織り交ぜながら、自然の仕組みの理解を促す。各トピックについて各2回ずつ講義を行い、「その1」では基礎を、「その2」ではその拡張について講義する。講義はパワーポイントを用いて行う。各自、ノートを作成すること。
【授業計画】
6月7日午前
1.はじめに 進化生態学の概要を説明する
2.戦略モデル ハト・タカゲームについて説明する

6月7日午後
3.進化と遺伝(その1) 遺伝の基礎について説明する
4.進化と遺伝(その2) 選択の有無による遺伝子の挙動など、進化の本質について説明する

6月8日午前
5.自然選択(その1) 自然選択の基礎について説明する
6.自然選択(その2) 捕食回避を例に、自然選択の具体例を紹介する

6月8日午後
7.性と性選択(その1) なぜ性があるのかについて説明する
8.性と性選択(その2) 雌雄同体や雌雄異体の進化について紹介する

6月14日午前
9.種分化(その1) 種概念や生殖隔離について説明する
10.種分化(その2) 同所的・異所的種分化や適応放散について紹介する

6月14日午後
11.系統進化(その1) 系統の基礎について説明する
12.系統進化(その2) 系統樹の推定方法について紹介する

6月15日午前
13.事例紹介(その1) タンガニイカ湖シクリッドを使った研究事例を、現地の様子を含めて紹介する
14.事例紹介(その2) タンガニイカ湖シクリッドを使った研究事例を、保全の問題を含めて紹介する

6月15日午後
15.まとめと評価(到達度の確認)

※この科目は2単位の集中講義であり、6月の土日に行う。
※生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
プリント資料を配布予定
参考文献
「シリーズ現代の生態学5 行動生態学」日本生態学会編
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】高校生物における生物進化を理解しておく。2時間程度。
【復習】講義ノートを読み返し、内容の理解を定着させる。2時間程度。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
進化生態学を理解し、進化現象について自分なりに考えられる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力(知識、思考力、表現力等)の到達度に応じてS(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
授業中に行う小テスト60%、最終回のレポート40%を基準として、受講態度を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
小テストは、原則次の講義内で解説する。優れた内容の解答は、講義の中で紹介しながら講評する。
履修上の注意・履修要件
・全体を通して出席することが求められる。
実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は、海外の古代湖で魚類の進化を研究している。詳細は教員研究者データベースHP (http://kyoin.u-hyogo.ac.jp/)および担当教員の個人HP (http://tetsumi.raindrop.jp/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。