シラバス情報

授業科目名
量子力学Ⅰ
(英語名)
Quantum Mechanics I
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
2年
ナンバリングコード
HSSBM2MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
(Fall semester)
担当教員
田中 義人
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標9
オフィスアワー・場所
随時・207号室
連絡先
メールアドレス
tanaka@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/5◎/6◎
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】電子などの微視的世界の現象は量子力学によって記述される。従って、物質科学はその基礎を量子力学においている。本講義では、シュレディンガー方程式等、量子力学の基本理論を簡単な問題に適用する。
【到達目標】今後、量子力学を利用するにあたり、基礎的な概念と関連する問題を自力で解けるようになる。 


授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:シュレディンガー方程式、波動関数、物理量と演算子、ハミルトニアン、エルミート演算子、演算子の交換関係、エーレンフェストの定理、箱の中の自由電子、周期的境界条件下の自由電子、ハミルトニアンの対称性とパリティ、トンネル効果、調和振動子
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義ではシュレディンガー方程式、波動関数の物理的意味、量子力学における演算子の意味、古典力学との対応など量子力学の基本的な事項を説明し、次いで具体的な応用に関して述べる。
【授業計画】
1.  イントロダクション(量子力学の誕生・前期量子論)
2.  時間を含むシュレディンガー方程式
3.  量子力学の基本法則、物理量と演算子、固有値と固有関数
4.  エルミート演算子、演算子の交換関係
5.  物理量の期待値とエーレンフェストの定理
6.  変数分離法と時間を含まないシュレディンガー方程式
7.  不確定性原理と波束の運動
8.  フーリエ変換と運動量表示
9.  変数分離法と箱の中の自由電子
10.  ハミルトニアンの対称性とパリティ
11.  周期的境界条件下の自由電子
12.  確率の流れ
13.  ポテンシャル障壁とトンネル効果
14.  調和振動子I(エルミートの多項式)
15.  調和振動子II(昇降演算子)

*生成系AI の利用については指示に従うこと。教員が認める範囲を超えて生成系AIを使用したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
量子力学I, 小出昭一郎著 基礎物理学選書(裳華房)
講義レジュメの紙媒体は当日配布する。また、同レジュメはHPからダウンロードできる。
参考文献
量子力学 大鹿 譲, 金野 正著  共立物理学講座 (14)
量子力学に関する本はいろいろあり、自分で読みやすい本を必ず1冊は購入すること。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】講義レジュメをあらかじめ閲覧し、わかる範囲で空欄部分を埋めてみる。必要に応じて参考文献を読む(30h)
【復習】講義内容の理解を定着させるためにレジュメ内容を整理し、記載された演習問題を自力で解いて理解を深める。(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】定期試験75%およびレポート25%で評価する。
課題・試験結果の開示方法
演習問題の解答例を定期試験前に講義で示す。
履修上の注意・履修要件
力学、電磁気学は言うに及ばず、複素関数に関する知識を利用するので、応用解析の単位を取得していることが望ましい。線形代数の知識も利用するので良く復習しておくこと。授業はテキストにしたがって行う。e-mail による質問の場合、量子力学Iに関する質問、と書くこと。
・欠席したときは、講義レジュメをダウンロードし、読んだ上で、わからないところを随時質問すること。

実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。