シラバス情報

授業科目名
分子生物学3
(英語名)
Molecular biology 3
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
2年
ナンバリングコード
HSSBA2MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
(Fall semester)
担当教員
西谷 秀男
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
月から金(9:00-17:00)研究棟520号
連絡先
オフィスアワー一覧を参照すること

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎
研究科DP
全学DP
1-2◎/1-1〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】
原初から連綿と続く生命のつながりと発展の根幹には、それぞれの生命を規定している遺伝情報の維持・継承とその機能の発現がある。本講義では、生命活動の根幹を支える2つの機構、遺伝情報の正確な複製・継承とそれをベースに生命活動を営むための機能分子を合成する機構(転写・翻訳)の基本原理について理解を深めることを目的とし、分子レベルで明らかにされてきたこれらのメカニズムや概念、それを取り巻く課題について論究する。

【到達目標】
1)遺伝情報の維持継承とその機能発現について基礎理論を修得すること、2)生命科学における遺伝子DNAの研究の本質を理解し、分析できるようになること、である。



授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:生命を支える遺伝子を理解するための分子遺伝学を学ぶ
キーワード:DNA、クロマチン、染色体、遺伝子、発現、複製、修復、転写、翻訳

講義内容・授業計画
【講義内容】
遺伝子の本体がDNAであることが明らかとなり、遺伝のしくみが分子レベルで説明できるようになった。本講義では最初にDNAと遺伝子及び細胞周期の概要を紹介し、次いで DNAが核内に納められた染色体としての構造、DNAの複製・修復機構、遺伝子の発現の仕組みを基礎から発展的な研究を織り交ぜて講義し、遺伝子から捉えた生命科学を講述する。

【授業計画】
1.講義の概要 本講義の目標や概要を説明する。(配布プリント)
2.DNAと遺伝子 (テキスト第2章、配布プリント)
3.真核生物の染色体構造(テキスト第5章、配布プリント)
4.クロマチン構造の調節と解析法(テキスト第5章、配布プリント)
5.細胞周期における染色体サイクル(テキスト第5章、配布プリント)
6.遺伝情報の正確な複製のしくみ(テキスト第6章、配布プリント)
7.DNA複製にまつわる諸問題の解決(テキスト第6章、配布プリント)
8.DNA損傷の修復(テキスト第6章、配布プリント)
9.DNAの組換え(テキスト第6章、配布プリント)
10.遺伝子の転写(DNAからRNAへ)のしくみ(テキスト第7章、配布プリント)
11.RNAの転写後修飾(テキスト第7章、配布プリント)
12.翻訳(RNAからタンパク質へ)(テキスト第7章、配布プリント)
13.リボソームの形成と構造(テキスト第7章、配布プリント)
14.タンパク質の構造と解析法(テキスト第4章、配布プリント)
15.まとめ
定期試験

生成系AI の利用:
生成系AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AI による出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AI による出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
Essential 細胞生物学(原書第5版) Alberts 他 著、中村桂子ほか監訳(南江堂)
この教科書の第5章から7章を中心に、プリントを配布しパワーポイントにて講義する。

参考文献
Molecular Biology of THE CELL, 7th edition., B. Alberts ほか著 Garland Publishing
細胞の分子生物学 第6版 中村桂子ほか 監訳 ニュートンプレス

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
授業に際して指示するテキストの読み込み及びプリント(Unipaで事前配布及び授業時印刷物配布)による事前学習(30h)
【復習】
講義内容の理解を深め定着させるためにプリント教材を読み直し、テキストおよび練習問題で再確認(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
遺伝子の本体であるDNAの基本概念を理解し、遺伝子の働き・発現・維持継承の仕組みを解説できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
授業での平常点(練習問題・提出物など)20%、定期試験80%(総計100%)を基準として、受講態度(積極的な授業参加等)を含めて総合的に評価する。


課題・試験結果の開示方法
練習問題は、原則次の講義内で解説する。
提出物は、優れた内容のものを講義の中で紹介しながら講評する。
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントをあわせて記載する。

履修上の注意・履修要件
・履修にあたっては、細胞生物学および分子生物学の基礎知識を身につけておくことが望ましい。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。