シラバス情報

授業科目名
発生生物学3
(英語名)
Developmental biology 3
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBA3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
梅園 良彦
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時・研究棟614号室
連絡先
yumesono@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎/10◎
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2◎
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】
1つの受精卵が分裂増殖し、多様な細胞種への分化および形態形成に関わる遺伝子制御機構の理解を深め、また、現代的な発生生物学的研究方法を修得する。
【到達目標】
1)発生遺伝学の基礎について適切な用語を用いて説明できるようになること、
2)細胞種や形態などの多様性を生み出す原理を遺伝子レベルで説明できるようになること、
3)複雑な発生現象を理解するために推論し、解明するための遺伝子操作を提案できるようになること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
幹細胞、細胞分化、転写調節因子、モルフォゲン、細胞の位置情報
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では発生生物学の歴史上の重要な発見に至る過程を紹介しながら、発生メカニズムについて遺伝子レベルで講述する。
             
【授業計画】
1.ガイダンス 本講義の目標と概要
2.核の等価性
3.分化多能性幹細胞(ES細胞、iPS細胞)
4.転写調節因子
5.差次的遺伝子発現
6.エンハンサー
7.リポーター遺伝子
8.ショウジョウバエの発生遺伝学 (I)
9.ショウジョウバエの発生遺伝学 (II)
10.細胞分化と遺伝子発現調節回路
11.細胞の位置情報とモルフォゲン
12.様々なモデル動物を用いた遺伝子解析方法(I)
13.様々なモデル動物を用いた遺伝子解析方法(II)
14.分泌性シグナル因子を介した細胞間相互作用 (I)
15.分泌性シグナル因子を介した細胞間相互作用 (II)
定期試験

※パソコンの利用:必要に応じて指示する。
※生成系AIの利用:この授業においては、利用を予定していない。

教科書
指定せず、必要に応じてプリントを配布する。
参考文献
・「ギルバート発生生物学」Scott Gilbert著 阿形・高橋 監訳
・「ウィルト発生生物学」Fred H. Wilt他著 赤坂甲治 他訳
・「ウォルパート発生生物学」 Lewis Wolpert他著 武田洋幸 他訳
・「にじいろのダンゴムシ」梅園良彦・多屋光孫 著
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
授業で題材とする範囲に関して、参考書等による事前学習(15h)
【復習】
講義内容の理解を深め定着させるため、授業の復習と参考書等による補足学習(45h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
発生遺伝学を理解し、発生現象を遺伝子レベルで操作可能にする知識を修得できたものについて、(知識、思考力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
主体的な授業態度(20%)および定期試験(80%)を基準として総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
・予備知識や理解度をチェックするための課題を随時おこなうが、原則当該講義あるいは次回の講義内で解説する。            
・定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。
履修上の注意・履修要件
「分子生物学I」、「発生生物学I」の内容を理解していることを前提に授業をおこなう。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。