シラバス情報

授業科目名
生体分子構造論
(英語名)
Structure of Biomolecules
科目区分
生命科学専攻・生体物質構造解析学・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSML5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2025年度後期
担当教員
久保 稔
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
授業終了後の講義室
連絡先
minoru@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/6〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】分子分光法は、タンパク質の構造や機能を解析するための生物物理学的手法の一つである。本講義の目的は、2編の総説の読解をとおして、赤外分光法における高度な測定・解析手法や応用研究について学ぶことである。

【到達目標】赤外分光法の測定手法およびスペクトル解析手法を適切に理解し、それを基に生物物理学研究への適用を提案できるようになる。
授業のサブタイトル・キーワード
フーリエ変換赤外分光法、ラピッドスキャン、ステップスキャン、グループ振動、アミド振動、バンド解析、透過測定・全反射測定、時間分解測定
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、タンパク質の赤外分光測定および解析に関する英語の総説を輪読する。輪読では各自担当を決め、プレゼン資料を作成したうえでその内容を説明してもらう。

【授業計画】
第1回 ガイダンス
第2-3回  履修学生による総説1の紹介(前半:測定・解析手法について)
第4-5回  履修学生による総説1の紹介(後半:応用研究例について)
第6回   履修学生による総説2の紹介(第1-2章:序論、光吸収)
第7回   履修学生による総説2の紹介(第3章:赤外分光法で得られる情報)
第8回   履修学生による総説2の紹介(第4章:赤外分光光度計)
第9回   履修学生による総説2の紹介(第5章:測定のテクニック)
第10回  履修学生による総説2の紹介(第6章:時間分解測定)
第11回  履修学生による総説2の紹介(第7章:アミノ酸側鎖の吸収)
第12-14回 履修学生による総説2の紹介(第8章:タンパク質主鎖の吸収)
第15回 まとめと評価

*発表担当範囲は、履修者人数等を考慮しながら初回授業で決定する。
*パソコンの利用:プレゼン資料の作成および授業でのプレゼンにPCを用いる。
*プレゼン資料の作成において生成系AIの利用は認めない。生成系AIを使用したことが判明した場合は単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。
教科書
総説1:  ChemPhysChem 6, 881–888 (2005)
総説2:  Biochim. Biophys. Acta 1767, 1073–1101 (2007).
*いずれもインターネットからダウンロード可能。

参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】輪読する箇所を予めよく読み、質問内容を考えておくこと。発表担当者はプレゼン資料を作成すること。(45h)
【復習】輪読した箇所を読んで、内容の理解を定着させること。(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標への到達度に基づき、合格者には、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価を行う。
【成績評価の方法】発表内容および授業中の試問をもとに評価するが、受講姿勢(積極的な質問等)も考慮する。 
課題・試験結果の開示方法
授業中に都度フィードバックする。
履修上の注意・履修要件
学部において生物物理学3を履修していることが望ましい。

実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。