シラバス情報

授業科目名
生体高分子動態論
(英語名)
Dynamics of Bio-Macromolecules
科目区分
生命科学専攻・生体物質機能解析学・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSML5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2026年度後期
(Fall semester)
担当教員
吉久 徹
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
講義日の午後12:15〜13:00(研究棟501号室)。メールにての質問は随時。
連絡先
tyoshihi@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/6〇
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】核—細胞質間輸送をキーワードに、低分子非コードRNAを中心にした生体高分子の成熟化・輸送に関して理解を深めることを目的とし、基本的な概念については、重要な原著論文のオリジナルデータに遡り、その成立過程を理解する。さらに、最新の文献をベースに何がこの分野で問題として残されているかも考える。
【到達目標】低分子非コードRNAなどの生体高分子の成熟化・細胞内動態の過程についての個々の実験事実を、原著論文の資料を元に理解でき、そうした過程についての現在での一般的な解釈・理解がどのように成立してきたかを、自身で再構築できるようになる。以上の理解・再構築を元に、低分子非コードRNAなどの生体高分子の成熟化・細胞内動態の過程を概説でき、これらの分野における一般的な解釈・理解がなされてきた過程を説明できる。
授業のサブタイトル・キーワード
tRNA、snRNA、miRNA、RNAの成熟化、RNAの品質管理、RNAの細胞内輸送、核—細胞質間輸送、RNAの細胞間輸送、nuclear body
講義内容・授業計画
【授業内容】tRNA、snRNA、miRNAを中心とした低分子非コードRNAの成熟化過程を題材に、こうした非コードRNAが転写後、さまざまな成熟化過程をへて機能を獲得する機構、および、その間に経験する細胞内動態に関する現在一般化している概念の成立に重要な役割を果たした原著論文の実際のデータや実験系を解説する。その中で、実際のデータから基本概念が成立してきた過程を自身で追体験し、データを元にした論理的な思考力を養う。さらに、そうした知識の上に立って、いまだ解明されていないポイントがどこにあるかを探るトレーニングにもトライする。
【授業計画】
(1)核—細胞質間輸送
第1回ガイダンス、核膜孔、核移行シグナル、核−細胞質間輸送研究法
第2回輸送担体、輸送メカニズム
第3回核膜孔や輸送担体等の構造生物学的解析
(2)tRNAの細胞内動態と品質管理
第4回tRNAの成熟化
第5回tRNAの核外・核内輸送、その他の細胞内輸送
第6回tRNAの品質管理
(3)snRNAを含むRNP形成と細胞内動態
第7回snRNAの核外輸送と細胞質での成熟化イベント(snRNAとmRNAの違い)
第8回snRNAの核内輸送と核での成熟化イベント
第9回機能性RNP形成過程
(4)Nuclear body—RNA代謝に関わるRNA・タンパク質集合体
第10回さまざまnuclear bodyとその機能
第11回nuclear bodyの形成機構
(5)miRNAの成熟化
第12回miRNAの成熟化−核内イベント
第13回miRNAの成熟化−細胞質イベント
(6)RNAの動態–細胞を超えて–
第14回RNAの細胞間輸送
第15回exosome/extracellular vesicle等を介したRNAの細胞間移動とその機構

※PCの利用について
授業中では、資料の閲覧や原著論文の検索の目的でPCを利用する場合がある。自宅学習では、予復習やレポート作成のための資料検索、分析、レポート執筆にPCを利用する。
対面・遠隔の別
対面
実施方法及び遠隔上限適用対象の別
・対面授業のみ
生成AIの利用
利用する場面を限定し許可
生成AI注意点
生成AIの利用にあたっては『本学の教育における生成AIの取扱いについて(学生向け)』の記載内容に留意すること。この授業においては、以下の範囲において、生成AIの利用を許可し、これ以外の範囲での利用は禁止する。生成AIの利用については担当教員の指示に従うこと。教員が認める範囲を超えて生成AIを利用したことが判明した場合は、単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。本授業では、課題・レポート作成では資料探索などの調査には生成AIを使用しても良いが、文章作成自身には使用不可。また、許可された場合でも、生成AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。
<利用可の範囲>
講義資料の要約・予復習のための資料調査・レポート作成のための調査
教科書
講義用の資料や論文は、授業中配付のプリントアウトまたはユニバーサルパスポート上、あるいはメールに添付される電子ファイルとして配付。基本、原著論文等の抜粋であることがほとんどで、その際には資料の出典となる元論文の情報が明記されている。
参考文献
講義用の参考資料や論文は、授業中配付のプリントアウトあるいはユニバーサルパスポート上、あるいはメールに添付される電子ファイルとして配付。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】配布された授業資料(英文)に予め目を通し、必要に応じて日本語に訳しておくこと(15 h)。
【復習】講義内容の理解を深め定着させるために、各授業後に授業資料と授業ノートを読み直し授業内容の整理を行うこと(35h)。レポート作成(10 h)。
アクティブ・ラーニングの内容
実施しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 到達目標に記載する能力(原著論文のデータを読み解く能力、個別の知識を結び付けて統合的な理解に導く思考力、これらを適切かつ論理的に記述する表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
期末試験は実施せず、授業中もしくはレポートとして課す課題によって評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、全体の講評や、特に優れた回答、あるいは、問題の多かった課題の内容について、授業で触れる。
履修上の注意・履修要件
授業資料が電子データ(カラー画像を含む)で提供される場合があり、教員の指示にしたがって PCあるいはタブレットを持参して授業を受けること。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。